umamazudou サブタイトルのとおり、寿司屋のおかみさんが美味しいお寿司や隠れメニュー、至福の味や箸休めにぴったりなお寿司のねたを教えてくれる。


著者はこれまでに様々な著者区を出しているそうだ。
全く知らず、装丁と軽くページをめくった感じで面白そうだと思い手にした作品だったので著者のことは全く知らなかった。
「寿司屋のかみさん」シリーズや児童文学賞を受賞した作品まであるらしい。
確かに、面白おかしく同じテーマを書き続けており技を感じた。

帯にあるとおり、生唾ゴクリな寿司エッセイばかりなのだ。
寿司屋のカウンターで寿司を堪能するのは大人の楽しみだと思っている。
私もイイ年の女である。

そろそろそんな技も手にしたい。
そんな人にも役立つこと間違いないし、気後れせずにカウンターで寿司を頼めるようになるための初級レクチャー本的な部分もある。


寿司屋が嫌がる寿司の食べ方というのが印象的だった。
やっぱりそういうものが存在し、知らず知らずのうちに板前に嫌悪感を与えてしまっていることもあるのだ。

そんな粗相をしない為にも、是非寿司マナーを知らない私のような人や寿司への知識が欲しい方におすすめしたい。
もちろん、寿司好きでも楽しめる。


<幻冬舎 2005年>


佐川 芳枝
おいしいもの、まずいもの、どうでもいいもの―寿司屋のかみさんが教える