38歳で結婚するということ③~子供を産むという命の奇跡~ | せぐっちの【乙女プロデュース】

38歳で結婚するということ③~子供を産むという命の奇跡~

おかげ様で好評を頂いているこの「38歳で結婚するということ」シリーズ

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まったく記事数はかけてないうちに1年たってしまいました

今日で結婚して1年の記念日で39歳になりました

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1年間、密度が濃すぎるくらいの出来事がありながら、毎日が幸せで

ダンナさんに本当に感謝しています

今回のテーマは子供をもつという選択

とてもとてもデリケートなテーマで、ここに書くべき内容か、
とても迷いました

そして、とてもプライベートな内容なのでそれを公表すべきかどうかも分かりません

でも、37歳で婚活をして38歳で結婚をした。

ドラマであればそこでハッピーエンドで終わりかもしれないけれど、
現実を生きている私たちは、その続きがありそして、幸せなことばかりではないことも事実です。

38歳で結婚することのリアルを、発信する限りは伝える必要があるのではないか

そう思ったので、ここに書くことにしました。
以下、内容については主観であり多様な価値観があることは認識しています。

その上でのご批判やご意見、あるかもしれませんがそれは覚悟の上で。

リアルな画像もあるので、ダメな方はスルーしてください。

37歳で鬼気迫って婚活をした理由のひとつは

やはり子供をもちたかったから

子供は人生の全てではないけれど、出来るなら母親になってみたい

そう思いました

でも心配症な私は結婚当初から年齢のこともあり、自分が子供を授かれるからだかどうか

とてもとても不安でした

だから、不妊治療ありきで情報収集に余念がありませんでした

仕事の関係でガッツリ妊活はできなくて、仕事に区切りがついた2015年の秋ごろから

そろそろ、妊娠できる体かどうかチェックしてもらおうと産婦人科に行きました

その時は基本の内診をして終わりました。

で、その月のくるべきものが来なかった。。。

そして、妊娠検査薬でチェックをしたら、マッハで陽性になりました

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その日に産婦人科に行ったら、本当に妊娠していました

4週6日

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まさかの妊娠でした

4週なんて、早すぎてみえないかもとドクターは言いましたが、ちゃんと写りました

まるで、私ここにいるよ、と私に似た自己主張のはっきりした赤ちゃんだと思いました

予定日は7月21日

突然、母になる日を宣告される驚き。

こんなにサクッと妊娠するなんて信じられませんでした

そして、本当にうれしかった

実感なんて全くわかないけれど、でもママになれるんだと思うと嬉しくて泣けてきました

おなかの中の赤ちゃんは有紀だから、「こゆき」と勝手に名付けました。
勝手に女の子と決めつけて(笑)

まだ何もわからない、豆粒ほどのエコー写真を毎日毎日何回も見ました

1週間後、また病院にいくと拡大してくれて、「こゆき」は少しはっきり見えました

なんかゾウリムシみたいだなって感じ

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何をしたらいいのか分からないけれど、巷で聞き覚えのあるこれを買いました

初めてのたまごクラブ2016年冬号―妊娠がわかったら最初に読む本 (ベネッセ・ムック たまひよ.../ベネッセコーポレーション
¥650
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38年生きてきて、まだまだこんな知らない世界が広がっているとは思いませんでした

やっと少し実感がわいて、喜びよりもちゃんと生まれてきてくれるかな五体満足かな
そんな不安な気持ちのほうが大きいことを知りました

世にいう「つわり」が私はほとんどなくて、ホントにいるのかなあこゆきって毎日何度も思いました。

でもある方に「ママを苦しませないような親孝行な赤ちゃんってことじゃない」
と言われて、また幸せな気持ちになりました。

そして、次回はきっと心音が聞こえるはずと言われていた健診に

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画面の中でピコピコと光っていました。ちゃんとこゆきは心臓が動いていて
そして、体が2等身になりました

とにかく感動しました

人間って命ってすごいと思った。

こんなふうにして、自分も生まれてきたんだと思った

本当に愛しくなりました。

おなかに宿った命だけでなく、夫のことも両親のことも、家族のこと全てを

そして、やっと母子手帳をもらえるようになりました

保健所にもらいにいったら、窓口から

「おめでとうございます」と言われて、こんなに見ず知らずの人から祝福をされるって
妊娠するってすごいなって改めて思いました

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そして、年末12月28日

ワクワクしながら健診にいきました

そしたら・・・・・

先生が「赤ちゃん、調子が悪そうです」と

確かに画像に写る、こゆきは色がうすくてはっきり見えない

なんで、どうして。。。。。

内診が終わると先生が言いました

「今回は残念ですが、もう心音がきこえません。何度もきいてみたのだけど
やっぱりきこえない。おそらく前回の健診のあと数日後にとまってしまったのだと思われます」

けいりゅう流産、というそうです

最初は、何を言われてるのか分からなかった

でも、自分でも意外に冷静に

ああ、もうダメなんだって、事実は理解しました

画面に映るこゆきは明らかに前回と違っていて大きくなってないし、形も崩れてみえました

私の赤ちゃん、ダメだったんだ

一人で病院に行ってたので、帰りはあんまり記憶がない

家に帰って、やっと何だか事実をのみこめた感じです

帰宅した夫と、二人で泣きました

世の名にこんなにつらいことがあるって知らなかった

私は痛くもかゆくもなかったのに、こゆきは一人で苦しんでたのかな、
気付いてあげられなくて本当にごめんね

生きて産んであげられなくて、本当にごめんね

そんな気持ちしか起こらなくて、本当に辛かった

でも、今なら思います

こゆき1号は赤ちゃんが授かれるか不安だった私に
「大丈夫、ママは赤ちゃんを授かることができるからね」って教えに来てくれたんだと

そしてまた、きっと2号がきてくれるんだと信じています

私はあまりにも、妊娠後の知識が少なすぎて、
妊娠さえすれば、無事に生まれてくるものだと漠然と思っていました。

でも妊娠し、無事にこの世に生まれてくること、それだけで奇跡だと思います

たくさんの奇跡が重なって、赤ちゃんはこの世に生まれてくる

元気に産んであげられなかったからこそ、母親になる重さと責任とありがたさが
身に沁みました

悲しい経験はしないほうがよいけれど、神様が与えた私の、そして私たち夫婦の
学びなのだと思います

今回のことで、誰より夫の存在が大きくて夫婦というか家族というか、本当にそんな
関係になれたように思います

短い時間で夫婦になった私たちに、私たちにしか分からない絆ができたのかな

次にこゆき2号が来てくれるかどうかは、神様しか分からない

でも、もし来てくれなくても夫婦で満たされた人生をおくれるように努力しようと思えます

そして、こゆきが生まれてきてくれるはずだった7月21日は一生忘れてはいけない日

たった、2か月くらいだったけどママにしてもらって今まで味わったことのない種類の
幸せを感じました

だけど、やっぱりホンネは
今年の7月21日にはこゆき2号がきてくれていたらいいな

39歳の誕生日はまた新たなスタートです。

こゆきを失った日に夫が私に言いました

「大丈夫、ゆきどんはまだ38歳でしょ。まだまだこれからやん」

そう、私はまだまだこれから。

妊活とは、「意思をもって授かること」、だそうです

就活も婚活も、そして妊活も、自分が望む人生をつくっていくために最大限の努力をする

努力をして、報われるかどうかは別の話。
でも自分らしい満たされた人生にできるかどうかは自分次第

そう、まだまだ私は何も始まっていない。

もっとこれから幸せになります

2016年 2月1日  せぐっち

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追記: けいりゅう流産後、私は手術をせずに自然に出てくれるまで「待つ」ことを選択しまし
た。 流産と診断されてから約2週間後、陣痛のような痛みに4時間苦しんだ結果こゆきは
ちゃんと自力で出てきてくれました。もちろんまだ10週だったので母体にほとんど吸収され
て出血としてですが。いわゆる高齢で妊娠をすると流産のリスクは20%くらいは上がります。
年齢が理由でかどうかは今回の私のケースは分かりません。ただリスクはあがる。
その後の処置も手術がいいとか、自然がいいとかはあくまでも個人の価値観です。
ただ、私は何の自覚症状もないまま「こゆき」を見送ることはできませんでした。もしかしたら
めちゃくちゃ痛いかもしれないけれど、やっぱりこゆきが自分で出てこようというタイミング、
そして私も血しか見ないかもしれないけれど流産したんだという認識がほしかった。

結果、本当に死ぬかと思う痛みでした。あとで知ったのですが、自然に出すということは
本当に出産と同じだそうです。おしるしがきて陣痛がきて、痛みの感覚が短くなって。
最後はもう痛すぎて無理と泣き叫んでました。そばで見ている夫が一番困ったと思う。
でも出たって瞬間のあとはサッと痛みがきえた。
ああ、これが出産なんだと少し思いました。(おそらくホントの出産はもっと大変だと思いますが)
そして、おかしいけれど今まで感じたことないありえない達成感がありました。
流産とわかってから待つ時間は正直辛かった。おなかにいるのに生きてないんだ。
そんなことを考えると何度も涙が出ました。でも今はこれでよかったと思えます。

生きて産んであげることは出来なかったけれど

ちゃんと、こゆきのタイミングで産んであげれたことは誇りに思います。

がんばったね、こゆき。

ママにしてくれてありがとう。

また、会おうね