石膏像図鑑 | きょうの石膏像 

石膏像図鑑




昨年の秋くらいから、このブログの更新がほぼお休み状態になってしまったのは、こちらに取り組んでいたからです
2009年から、この石膏像ブログはスタートしたんですけど、昨年までにかなりの情報の蓄積が進んで、そろそろ紙媒体にまとめてみたいなと思い立ったのでした

最初は過去の記事をワードにコピーして、不要な口語調の部分を削除してゆけばそれなりの文面になると思っていました。ところがいざ始めてみると、情報が不足している部分がたくさんあって、結局ほとんどの記事をゼロからまとめ直すような作業に発展してゆきました

僕の工房で制作できる石膏像はだいたい500弱の品種があります。その中で胸像、半面、首像など同一の彫像をカットの仕方でそれぞれカウントしているものがあったり、幾何形体(特別な解説が不要の製品)なんかもたくさんありますから、実際に記事として解説するべき彫像は200種類くらいだと思います(どうしても来歴が不明な石膏像も30くらいあります)

この200種については、かなり有益な資料としてまとめることが出来たと自負しています
日本国内で、これまで石膏像の由来について解説した唯一の書籍として「恋する石膏像」(視覚デザイン研究所編)という良書がありましたが、この本で解説されているのは美術大学入試問題として頻出する27種類の石膏像についてのみでした。この数字と比較していただければ、今回の200種という規模がどれくらいのものかご理解いただけると思います

昨年の8月くらいからほぼ毎晩この作業に没頭し、土日はなるべくパソコンの前でという修行僧のような日々を送り、原稿として形になったのが2月初旬くらいだったでしょうか。もちろん正式な出版物になるようなものではありませんので、印刷も自分で取り組みました。
近年は、オンラインで印刷物の依頼を受けてくれるサイトがたくさんあって、僕はその中から「製本直送.com」さん(http://www.seichoku.com/)というところを選びました。こちらは原稿データの送信、サイズ、紙種など、すべての作業がサイト上で完了するようになっており、何より一冊から印刷してくれるという有り難い会社です。まずは一冊テスト版を印刷し、その後ある程度の部数をお願いしました







全383ページでオールカラー。可能な限りオリジナル彫像の写真を掲載するように努力しました。解説文はブログのような口語調ではなく、できるだけ圧縮したソリッドな文章にするように心がけ、本当に必要な情報をコンパクトにまとめるようにしています

僕の石膏像工房のカタログという側面もありますが、それぞれの石膏像についての詳しい解説は、日本国内で販売されるほぼ全ての石膏像についての「図鑑」として十分に機能していると思います



まずは美術教育の専門家の方などにご覧いただいて、フィードバックをいただけるようお願いしたりしています
今後は、さらに可能な限り紙面を圧縮してページ数を少なくしたバージョンを作り、なんとか一般の皆様にもお届けできればと思っています

本当は、欲しい!と言ってくださる方には皆さんに差し上げたいところなんですが、今のところ一冊印刷するための実費が数千円ということで、ちょっと現実的ではないんです。。。 もうちょっとページ数を減らして費用を少なくできれば、「石膏像ドットコム」の商品の一つとして販売できるかなと思っています
販売が実現するようであれば、またアナウンスさせていただきます





「石膏像ドットコム」は、日本で唯一の美術石膏像専門の販売サイトです。約500種の多様な商品ラインナップを取り揃え、3つの販売チャンネルをご用意して皆様のお越しをお待ちしております。以下のリンクをクリックすると、それぞれのショップに入ることができます



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