考え方を変えてみる・2 ~やめたい時期をやり過ごす~ | 私、自閉症です。

考え方を変えてみる・2 ~やめたい時期をやり過ごす~

仕事をしてると絶対にやってくる、”やめたくなる時期”。

学生時代からいろいろなアルバイトをしてきましたが、仕事が続くのは平均3か月、最高でも半年しか続いていません。

3か月ぐらい経ってやめたくなってくると、それ以上は我慢して続けることがどうしてもできないのです。


やめたくなる一番の原因は、飽きてしまうことです(爆)

ある程度仕事の内容を覚えてしまうと飽きてきて、なにか新しい刺激が欲しくなるのです。

学生時代は、やめてもすぐに次が見つかるので、困りはしなかったのですが、年齢を重ねれば重ねるほど、仕事を見つけるのは簡単ではなくなってきます。

しかも、仕事が続かないというのは、世間の評価も、収入面も、マイナスにしかなりません(;^_^A


ちなみに今の仕事(子どもと関わる仕事)は、基本的な仕事内容は毎回同じですが、子どもは日々成長して変わっていくので、飽きることがありません。

「適度な変化がある仕事」は、私が仕事を続けられる重要ポイントなので、そういう意味では向いている仕事なんですが、それでも、仕事を始めてからちょうど3か月が経った頃、うつ症状が出始めて、やめたい時期に入ってしまいました。


そんな時に、図書館でたまたま見つけたのが『どーすんの? 私 (小学館文庫 ほ 5-2) 』、『またまた どーすんの?私 』の本です。

著者の細川貂々さんは、ドラマや映画にもなった『ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫) 』の原作者なので、こちらの方がご存知の方は多いかもしれません。


細川さんは、高校生の時、進路が決まらないまま卒業しました。

どーすんの? 私 (小学館文庫 ほ 5-2) 』、『またまた どーすんの?私 』は、その時の様子を描いたコミックエッセイです。

細川さんは、何もすることがなくて家でテレビ漬けの生活を送ったり、アルバイトをしては自分に合わなくてすぐにやめてしまったり、自分の生き方が定まらなくて試行錯誤の毎日を送るのですが、それがなんだか若い頃の自分と似ていて、「あ~この人もユニークタイプの脳に近いのかな~」と勝手に親近感を覚えました(笑)


そして、この本の中で時々出てきたのが、登場人物たちの「あ~仕事やめたいな~」の言葉です。

(以下、『細』と書いてるのは作者の細川さん、『セ』はお友達のセッちゃんの会話です。)


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セ 「今、やめたい期に入っちゃってさー」

細 「やめたい期?」

セ 「なんとなく自分にこの仕事あってるのかなーとか、もっと他に何かあるんじゃないかって思うことない?」

細 「ある」

セ 「今そんな風に考えちゃってる時期なんだー」

細 「え、じゃあセッちゃんやめちゃうの?」

セ 「やめないよお。会社のセンパイが言ってたけど、仕事をしてると誰でもそう思う時期があるんだって。そういう時期をなんとかやり過ごせば普通に戻るって」

細 「(心の声→そうか・・・誰にでも、やめたい期はくるのか。今をやり過ごしたら、会社に行くのがつらくなくなる・・・?のかな)」

セ 「だからさ、気晴らしにおいしい物でも食べに行かない?」

細 「うん、行こう行こう」


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↑この会話を読んで、「あ~そうか。やめたい時期って、誰にでもあるのかぁ」って思いました。

(当たり前と言えば当たり前のことなので、今さら分かったの?って気もしますが(笑))


本を読んだら、私もちょっと冷静になってきて、「仕事をやめてどうするの?」→「収入がなかったら、子どもにご飯食べさせられないよ」→「次を探して、また一から仕事を覚えて、一から人間関係も構築するの?」→「それはそれで面倒くさいし、しんどいでしょ・・・」と考えていたら、だんだんやめることが面倒くさくなってきました(;^_^A


そうして、仕事中にちょっとリラックスできるよう呼吸法を試したり、プライベートで一人の時間を大切にしたりしているうちに、うつ症状がだんだん和らいで、気が付いたら、やめたい時期を無事に通り過ぎていました。

そうなんです!気が付いたらやめたい時期をやり過ごして、なんと今までの在職期間(平均3か月)を超えていたのです~!

今までは、「やめたい」と思ったら即やめていたので、人生で初めて、「やめたい時期をなんとかやり過ごす」という経験をしました(^▽^;)


もし、仕事で自分の心や体が壊れてしまうほど辛い思いをしていたら、それは我慢せずにやめた方がいいと思います。

でも、ただなんとなくのやめたい時期なら、歳月に身をゆだねることで自然に解決することもできるんだなっていうことを、今回実際に体験することができて良かったです^^