仕事の振り返り① ~保育のお仕事~ | 私、自閉症です。

仕事の振り返り① ~保育のお仕事~

今年も残すところあとわずか・・・、2週間後にはもう新年を迎えていますね(;^_^A


ふと気が付けば、保育士のお仕事は10か月を超えました。

今まで、3か月以上まともに仕事が続いたことがなかった私にとって、これは快挙な出来事です(笑)

今の職場がとくに働きやすい!・・・というわけでもないのですが、何で続いたのかなって考えると、単純に、『自分が年齢を重ねた』こともあるんだろうなと思います。


①時間が経つのが早く感じる

これは、誰にでもよくあることだと思うのですが、年齢とともに時間が経つのが早くなってきました。

嫌なことがあっても、気が付けば時間がどんどん過ぎて、日にち薬の効果で、嫌な気持ちが和らぐことが多くなりました。


②仕事以外でやることがある

若い頃は、自分のことだけしていれば良かったけど、今は、家事、子どもの用事、保育の仕事、ピアノの仕事、時々やっているwebの仕事・・・と、同時進行でいろいろなことをこなさなければいけません。

自分のことだけをしていた頃は、仕事で嫌なことがあると、その場面が何度も繰り返し頭の中で再生されて、嫌な記憶が頭から離れなくなっていました。

もちろん、今でもそういうことはあるんですが、今は”やらなければいけない現実”が、山のように押し寄せてくるので、良くも悪くも、そのことばかり考えていられなくなりました。

頭の中で考えるのは、仕事のことだけ・・・子育てのことだけ・・・となると、そこで問題が起こった時に、その問題が頭の中を100%占めてしまいます。

あちこち考えること、やることがあるという今の状況は、強制的に頭の中が切り替えられるので、良かったのかもしれません。


③インターネットができるようになった

これは、ものすごく大きいです。

こうしてブログを書いていると、ごちゃごちゃした自分の頭の中が整理されて、考えがまとまるので、気持ちがすっきりします。

他の人のブログを読んで、みんなそれぞれ自分の生活を頑張ってるんだなーと思うと、励まされることも多いです。


それから、行き詰った時は、”仕事の悩み”を検索します。

たくさんの人が、様々な職場で、いろいろな悩みを抱えているのを見ると、「何もかもが理想通りの職場なんてないよなぁ」、「みんな人間関係で悩んでるんだなぁ」、「失敗してもみんな辛抱して、その辛さをやり過ごしてるんだなぁ」と感じて、悩んでいるのは私一人じゃないんだなと安心できます。


④息の抜き方を知る

若いころは、ただがむしゃらに頑張るばかりで、これが全然できませんでした。

今は、もう少し動けそうだな・・・というところで止めて、自分のエネルギーの8割で動くことと、定期的に自分の時間をもつことで、息を抜くことができるようになりました。


⑤今ここにある幸せ

20代前半までは、パニック障害、うつ症状、過食嘔吐に悩まされたり、水商売で昼夜逆転の生活をしたり、詐欺に引っかかって借金を重ねたり、恋愛依存症に陥ったり・・・、心の中はいつも寂しくて、満たされない思いがありました。

何をやってもうまくいかない、仕事も続かない、誰も私のことを分かってくれない・・・、そう思っていました。


今は、発達障害がある私の考え方や行動を理解してくれる人も増え、困った時は支援者さんに相談できるようにもなったので、『誰も私のことを分かってくれない』と思うことはなくなりました。

あるがままの自分を受け入れてくれる人がいると、こんなにも安心できるんだなぁと思います。


あの頃の生き辛かった日々と比べると、今は自分のペースでそれなりに生活できているので、まぁまぁ幸せだなぁと思えるようになりました。

もちろん、障害があるから、不便なことはたくさんあるけれど、決して不幸ではありません。

「無理をしても仕方がない。まぁいいか」と、現在の自分と、現在の状況を肯定できるようになったことと、頂上を目指してがむしゃらに頑張ることをやめたことで、今ここにある幸せを感じられるようになってきたような気がします。


⑥いつでも辞められる

こう思うと、多少の嫌なことは受け流せます(笑)

私は、今住んでいる場所に、縁もゆかりもありません。

実家も親戚も他府県だし、家は賃貸だから引っ越そうと思えばいつでも引っ越せるし、仕事も変わろうと思えばいつでも変われるし・・・と思うと、肩の力が抜けて、気楽な気持ちになれます。


学校でも、「将来、社会に出るためには、学校に行かなければいけない!」と思い込んでいると、学校が合わなくなった時、しんどくなります。

でも、「学校だけが唯一の道じゃないし、学校以外に自分に合う道があるはず」と思うと、学校への捉われから解放されます。

「○○でなければいけない」というのは、単なる思い込みであることも多いものです。

「○○でなくても、△△がある」と思うと、人生の選択肢が広がって、多様な生き方を受け入れられるようになっていくような気がします。


こうして振り返って見ていくと、年とともに、私も丸くなったんだなぁと思います(笑)

年をとるのも悪くないものですね^^