仕事 ~生活のために働く?それとも夢を追う?~ | 私、自閉症です。

仕事 ~生活のために働く?それとも夢を追う?~

今回の転職活動では、4カ所の面接を受けました。

そのうちの1つが、障害のある子どもたちの療育施設です。

最近は、療育施設や放課後デイなども増えてきているので、できればそういったところで障害のある子どもたちをサポートするお仕事がしたいなと思っていました。

ただ、問題は、その求人のほとんどが非正規雇用などのパート勤務で、短時間しか働けないのです。

実際、私が面接に行った療育施設も非正規雇用で、生活するための収入は得られそうにありませんでした。


もし私が結婚していて、夫がメインの大黒柱なら、パートで働くこともできるかもしれません。

あるいは、パートを2つかけもちして、1つは療育施設、1つは保育所という形で、やりたい仕事を続けることができるかもしれません。

でも、今は私がメインの大黒柱となって子どもを養っていかなければいけないことを考えると、パートという不安定な立場よりも、正規雇用の立場で働き口を得る方が、収入や保障の面で安心感があります。


療育施設というやりたい仕事を選ぶのか、やりたい仕事よりも安定した正規雇用を選ぶのか、すごく悩んでいると、お世話になっている一回り以上年上の女性に言われました。

「今は、子どものためにも、自分のためにも、正規雇用を選ぼうよ。やりたいことは、休日の空いた時間にもできるし、子どもが巣立った後や、定年退職した後に、存分に打ち込むこともできるんだから」


そうアドバイスしてくれた彼女には、若いころから、里親になりたいという夢があります。

でも今は生活のために、安定した保育所勤務を続けています。

「今はまだ夢を追う時期じゃない。子どもが大学を卒業して学費の心配がなくなったら、保育所をやめて里親になろう」と、ずっと思っているそうです。

彼女の言葉を聞いて、「あぁそうだな。私も、自分の子ども以上に大切なものなんてないんだから、子どもが自立するまでは、安定した立場でしっかり稼ぐことを考えよう。やりたいことをやるのは、それからでもいいんだ」と思いました。


でも、よく考えたら、やりたいことを今諦めなくても、『本業を続けながらやりたいこともする』という働き方もあるんですよね。

『ハイブリッドワーカー』という言葉をご存知でしょうか。

以下、weblio辞書から引用します。


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ハイブリッドワーカーとは、企業などに勤務する会社員でありながら、業務終了後や休日など就業時間外に副業となる活動(ハイブリッドワーク)を行う人、あるいはそうした働き方を指す言葉です。

単に副収入を稼ぐためではなく、収入面を気にせずに、小説や漫画の執筆、音楽活動、ECサイト運営など、自分のやりたいこと、やってみたかったことに挑戦するのがハイブリッドワーカーの特徴です。

あくまで個人の自由な時間内での活動であり、勤務先での業務に支障をきたすこともありません。

会社員としての安定と、自分のかなえたい夢とを、兼業というワークスタイルで両立させる新しい自己実現のスタイルとして注目されています。

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このように、複数の名刺を持ち、本業と別に、やりがいを感じる仕事や社会活動に取り組む生き方は、『パラレルキャリア』とも呼ばれます。

『収入増のために仕事をかけもちする』というよりは、『本業を続けて生活のための収入は確保しながら、自分のやりたいことに挑戦する』というのが、その特徴です。


社員の社外活動や副業を禁止している会社も多いので、そこは注意が必要ですが、ボランティアなどの社会活動や音楽活動、執筆活動などは、大きな収益を上げていなければ、趣味の範囲として許容されていることがほとんどのようです。


実際、私の周りにも、本業は本業、副業は副業としてきっちり切り替えて、本業以外の時間に、趣味や社会活動を充実させている方がたくさんいるので、そのパワーは本当にすごいなと憧れます。

(私は基本的に元々のエネルギー量が少ないので、動ける時間が限られています(^^;))


大企業でもいつ倒産するか分からない時代、正規雇用で働いているからと言って、安心することはできません。

本業以外の活動で自己実現したり、自分の趣味のスキルアップを目指すというのは、安定した終身雇用が崩れた現在社会の新しい生き方として、注目を集めているようです。

私も、当面は、仕事に慣れることに精いっぱいになると思いますが、仕事に慣れて少しゆとりが出てきたら、本業に差支えの無い範囲で、『本業を続けながら、やりたいことに挑戦する』生き方も考えていきたいなと思います^^


(このブログも、パラレルキャリアといえばそうかもしれない(笑))