中丸三千繪さん
私の大好きなオペラ歌手です。
彼女を知ったのは、彼女がマリア・カラス国際コンクールで優勝した時です。
彼女の歌声と、お人柄、そして、その行動力のあるチャレンジ精神に魅了されたのです。
彼女の歌声は、いわゆる、オペラ歌手のそれとは、まったく違う。
オペラのソプラノは、その歌う音程や役割から、とても華やかな声の方が多いと思います。
彼女の声は、全く派手ではない、華やかさとはまた違うのです。
とても無垢なのです。
そして、その音質が、精妙で、心の奥底の何かに触れる、聴き手の心が何か深いものに触れ、感動するのです。
中丸三千繪さんはイタリアでその歌唱力、歌うテクニックを学ばれ、曲の中で声の音質を精妙に変えていくのは本当に素晴らしいものです。
その声について、黒鉄ヒロシさんが、”哲学的”という表現をなさいましたが、聴き手の心に何か大切なものを感じさせる声なのです。
中丸三千繪さんに出会ってから毎年、コンサートへ足を運んでいますが、
最近、ふと気付いたことは、
彼女は歌によって人を癒す存在である、彼女の歌が、人を癒す、
彼女はそのためにこの世に今回生まれて来たのかもしれない・・・
ということです。
それだけ、彼女の歌には、声には、他のオペラ歌手にはない、魅力があるのです。
彼女のコンサートで、1曲目を歌い始めた時に、思わず涙が出てきたのは、そのためかも知れません