伝えないのか
伝わらないのか


強いのか
鈍いのか 


2人が楽に呼吸が できる距離に
戻ったり 
戻らなかったりしながら


言葉に含まれる体温が
ときどき音を鳴らす 。


静かな夜の心地よさと
雨音と共に訪れる眠気。


偶然の出会いと 
偶然の別れ。


前の季節を 忘れたふりして
次の季節に 何かを期待している。


人は  思い出す代わりに
繰り返しているだけかもしれない

前の季節(前世)で
愛した人と。


人は 忘れる代わりに
繰り返していくのかもしれない

次の季節(来世)で   
約束を果たすために。


でも


変わりゆく季節のなかで 
変わらないものは 
もっとも大切なんだよ


変わりゆく 時間のなかで 
変わらない イマ は 
永遠なんだよ


自分を愛そう、
相手を愛さなければ、
みんなを愛さなければ、

そんな言葉たちが完全に沈黙すると
愛が ここに浮上する。


幸せを探すことに疲れ
いまここにある気づきと恋に落ちる



( しみず たいき )