魂音泉 (たまおんせん)ブログ -4ページ目

「月まで煙る不死の焔 -再構築- feat. ytr/魂音泉」正式歌詞

2015年夏コミにて頒布されました『TIME LINE EP/魂音泉』にて
大幅な歌詞の誤植があった事をここに報告させて頂きます。
作成段階でのデータミスと最終チェックを怠った自分の責任です。
いつも魂音泉の作品を手にとって下さり、楽しんでいただいている皆様には
多くのご不便おかけしてしまい大変申し訳ありませんでした。
現段階では歌詞カードの差し替え等の措置は考えておりませんが、
再プレス等行う機会がありましたら、一考したいと思っています。
予めご了承頂けますと幸いです。

改めて正式な歌詞を記載させて頂きます。



月まで煙る不死の焔 -再構築- feat. ytr

原曲:東方永夜抄 より 月まで届け、不死の煙
作詞:ytr 編曲:Coro 歌:ytr、たま

三界の狂人は狂せることを知らず
四生の盲者は盲なることを識らず
生まれ生まれ生まれ生まれて生の始に暗く
死に死に死に死んで死の終わりに冥し

――――空海「秘蔵宝鑰」


今は昔 御伽話 生と死がある程度には人の形 
望まれない身の上の意味も耳を立てずとも聞こえてくる 忌み子としての私
思えばあの日が分岐路 まだ打てない終止符を
誑かされ恥を重ねた男の末路は見るも無残
傷も深く 煙が立つ 集まる好奇の目が夜に輝く
火消し虚しく千里を走る悪事は時をかけて世に憚る
無理難題 表舞台から遠ざかる 見るに耐えない
止まない涙雨が燻らせた憎悪がいつしか消えない焔と化す

憎しみの灯火が道標 人影 後ろから近づく 
不死の山 力づくで手にした成果は奇しくも生と死の消し方
逃げ道 赤富士を背に探す
狂おしい満月の下 蓬莱の人の形

身に宿る不尽の火が輪廻を燃やす
器と魂 御伽噺 かつての姿は跡形も無く
包まれた炎の中 幾度と無く甦る蓬莱の焔

今尚、不尽の火がこの身を焦がす
歳月の形なすがままに 寄り添う影 永遠とまた藻掻く
包まれた孤独の中揺らめく月まで煙る不死の焔

不老不死 注意深いだけ 四六時中訝しがられる
人妖、亡霊、人間を並べる 暗い輪廻の開放 
今や流浪人 風来坊 終わらない 永遠の苦輪が代償 
人里離れ結界を潜りて流れ着くは何処

光陰矢の如し 幾百の年を重ね相まみえる この目を疑う
曖昧になる昼と夜の合間 見える姿は月の真下
相対し伸ばす手先に忍ばした恨み辛みが紅に染まる 
儚く笑う人の形をした抜け殻を焔が溶かす

退屈で無気力な日々 あの頃に成り代わり
殺し合いばかりの日常に救われる皮肉にも
最大の大罪の犠牲者の死生観
止まった早送り 山奥に独り潜み静観

数ある異変も四方山話 穢き世 靄がかかるも野放し
肝試しに取り乱し 笑う月人 遥か彼方の戻り橋
夜雀も黙る 無くなる代替の媒体は真実を晒す
丑三つ刻 満月の下、蓬莱の人の形

身に宿る不尽の火が輪廻を燃やす
器と魂 御伽噺 かつての姿は跡形も無く
包まれた炎の中 幾度と無く甦る蓬莱の焔

今尚、不尽の火がこの身を焦がす
歳月の形なすがままに 寄り添う影 永遠とまた藻掻く
包まれた孤独の中揺らめく月まで煙る不死の焔

籠女 籠目 
口ずさむ罪と罰は誰が為 
不死の病はやがて蓬莱 月の姫

何時、何時出やる 
後ろの正面が燃え上がる 
穢き世の美しき檻

永遠の命 夜は幻
狂気に満ちた不可視の珠 
物語の終わりとて始まりの話

草木も眠る丑三つ時
人間も妖怪も無い殺伐とした夜 
名の通り永夜抄 再構築
月まで煙る不死の焔

不尽の火が輪廻を燃やす
器と魂 御伽噺 かつての姿は跡形も無く
包まれた炎の中 幾度と無く甦る蓬莱の焔

今尚、不尽の火がこの身を焦がす
歳月の形なすがままに 寄り添う影 永遠とまた藻掻く
包まれた孤独の中揺らめく月まで煙る不死の焔