『塾・受験・学校』を読んで | てつママのハウツー育児

てつママのハウツー育児

兄弟それぞれの成長記録や、教育に関する「個人的な意見」をつづっています。学習に関しては限定公開です。アメンバー申請は、プロフィールなどにほとんど情報がない方や記事のない方は受け付けておりません。メッセージなどを頂ければ光栄です♪



先日セカンドブログの記事で


「できる」ことと「わかる」ことの差を


小宮山先生の本とともに紹介しましたが


この先生の教育方針に


とても共感がもてたので


もう1冊読んでみました。


タイトル通り


塾と受験と学校の関係が


ズバリ!書かれてありました。


そんな中でいくつか

印象に残ったことを書きますと・・・


・小5で習う「1000円の10%はいくらか」という割合の問題を
 6年生に出したと想定する


パターンは4つ


1つ目はいくら考えてもぜんぜんわからない子=できなくて、わからない子


2つ目は何となく、「100円だ」と言う子、「どうして100円なの?」という質問に「わからない」
=答えは「できた」が、「わからない」状態


3つ目は「1000円の10%だから、1000×0.1だよ。学校で習ったもん」と言ったはいいけど
早とちりをして答えを間違える子=「できなかった」けど、「わかっている」練習さえすればできるようになる


4つ目は式も答えもきちんとできた子=「わかって」そして「できた」子と言える

こういう問題は、6年生なら8割できるように思われるだろうが、きちんと式までできる子は2,3割いれば

いいそうです。


特に2つ目の子のように「できる」けれども、「わかってない」子供は多く、そういう子を

「見かけの学力」と先生は呼んでいて、そのまま中学に行ってしまう子が多いそうで危惧していました。


上記の問題を発展させて


「1000円の10%引きはいくらか」という問題には

式と答えを答えられる子はさらに少ないとか・・・


わからないのに、わかっているつもりで進んでしまって、あとでつまづくケースが多いから


「わかる」ことにこだわる、と書いてありました。


そして、「わかる」ことにこだわると

自然と、子供たちに「なぜ」という発想が生まれてくる


そこで、


学習に興味を持ち出し、面白くなっていくそうです。


ただ、「進学塾」に通ってしまうと


「公式を覚えろ」となってしまう塾が多く


それだけになってしまうと


考える人間は育たないのでは・・・と


逆に導き出し方を知った人間は


新しい出来事に出会ったとき


その考え方を上手に利用できるにちがいない。


だから、「なぜだろう」と常に思わせる「わかる」ことにこだわる子供を育てるというのは


考える人間を育てることでもあると筆者は言っています。


そして、この「わかる」ことにこだわる教育は


お金と時間が必要とも書いてあり


この筆者は、学校教育でそれを取り入れてほしいと書いてありました。


しかし、「できる」ことにこだわる受験体制にまきこまれている


一部の中・高一貫教育の私立高では


「結果」重視という弊害の部分が出てきているのが現状だそうです。


最後に今の日本は「偏差値」を気にしすぎる傾向にあり


それを重視してしまうと


他人の目が気になり、人と人との関係をお互いに競争者としてしか見れなくなってしまう


つまり、他人と比較しないと自分の存在価値を示すことしかできない人間が増えてしまうのだ。


偏差値や競争させる環境に子どもをおくということは


そういう欠点ももちあわせていることも親は認識しなくてはいけない。


この本を読んで、


私はものすごく同感です。


長男が通う鶴田式も、同じ考え方で授業を展開してくれているので


助かります。


何故なら、今の学校教育では


「わかる」授業をする時間がそこまでないからです。


小宮山氏のように


「わかる」ためには「時間」が必要とありましたが


鶴田式が、算数を早期にスタートする理由も全く同じ考え方からです。


学校と同じ進度でやっていけば、


「わかる」前に次の単元に進んでしまうからです。


だから、早めにスタートして「わかる」ことに時間をかけてくれます。


こういった塾が増えてくれればいいなーと思います。


「わかる」ことにこだわる鶴田式に興味ある方はこちら↓

http://www.palsystem-tokyo.coop/event/archive/011592.php

そろそろ定員に達しそうです