私の実母 その2 | 34歳夫のくも膜下出血体験記~沈黙の不倫から11年~精神科入院中の夫と母子の歩む道

34歳夫のくも膜下出血体験記~沈黙の不倫から11年~精神科入院中の夫と母子の歩む道

2011年7月夫が突然くも膜下出血(グレード5)を発症。その後の不倫発覚…高次脳機能障害(精神科入院中)の夫とこの先どう歩んでいくのか。日々の揺れ動く心を描きたいと思います。娘21歳 息子15歳 妻(私)多発性神経鞘腫という持病持ち。これについても記したいと思います。



母と父は結婚し、私が産まれた。



父方の親戚は 赤ん坊の私を



「可哀相な星の元に産まれてきた・・・」と思ったらしい。



言葉は悪いが、それはきっと まともな両親では無かったからだろう。



ご飯も作れない。


掃除も出来ない。


話は通じない。



決して母は 「出来た嫁」では無かったから、親戚から浴びていた非難は相当なものだった。




服やおもちゃなんて 買ってもらえず 汚部屋の中に住んでいた。





私が小学生になり、勉強なんて教えてもらう事も出来ず


学校で 「雑巾を持ってきてください」 と 言われても


母は雑巾を縫えず、私が自分で縫った。





何で・・・私の母は みんなのお母さん達と違うんだろう。


何で・・・私はお母さんを頼る事が出来ないんだろう。



自分で出来るようにならなくてはならない。。。と


恥を忍んで、友達のお母さんに助けてもらったり、先生にお願いしたり・・・


それを 人に頼むのも 子供の私だった。




今 思うと「この子の親は何をしてるんだ!!」と思っただろうな・・・





人と話せない。


空気を読めない。


早口で焦ったように話す。


汚いものを汚いと思わず ほっとく。


物を溜め込む。買った事を忘れる。


片付ける事が出来ない。


言葉の使い方を間違い、誤解され反感を買う。


うっかりミスが多い。


お金や物の管理が苦手。


人の話を遮ってでも、自分の頭の中に浮かんだ事を口に出す。


気分の浮き沈みが大きい。


あれこれ手を付けて 完成しない。




何を言っているのか、何を言いたいのか 娘の私でも理解できない事があった。


今でも 電話は苦労する。


大声かつ早口なので 「落ち着いて話して」と言わないと 理解が出来ない。




母の兄弟は、「人よりちょっと出来ない事が多いだけ」と私に言っていた。




そんな父と母は 夫婦関係がうまくいくはずもなく・・・



別居した。



母は新聞配達で生計を立てていた。時に私も手伝った事がある。


雨の日も大雪の日も 休むことなく 配達していた。




私は 社会人になり 一人暮らしを始める。




早く家を出たかった。


普通の暮らしを夢見ていた。



母と生活していると、私がいくら掃除をしても すぐ散らかり物が溜まる。


そして 喧嘩になる。



どうしても許せなかったんだ 母が。



一生懸命 新聞配達をして 育ててくれた母に感謝の気持ちはあったが、



どうして・・・


親なのに・・・


母なのに・・・


って、頼りにならない母が 許せなかった。




そして、旦那と出合った。




つづく