11月4日(日)いわき入り活動報告 | Tsukuba for 3.11

Tsukuba for 3.11

~筑波大学から始まる復興~

はじめまして!

運営メンバー1年の木村です。


11月4日(日)に運営メンバー4人(吉井・横田・細田・木村)で、福島県いわき市に行ってまいりました。

目的は、

①いわき市内の南台仮設で行われる原発賠償問題に関する勉強会への参加

②いわき市内の中央台仮設の「広野みかんツリー作り」ワークショップ開催

③TF3がお世話になっている「なこそ復興プロジェクト」の皆さんと一緒に夕食

の3点でした。


午前中に南台仮設で行われた原発賠償問題に関する勉強会に参加しました。

原発の賠償に関しては、本当に難しいと感じました。
専門家の方が来られて、お話をしてくださっていましたが、具体的な家の坪数や建築年数、また、専門用語などが多々出てきて、私にはすぐ理解できませんでした。
勉強会に来られてた方のほとんどは、年配の方でした。
その方たちがきちんと理解できているのかはわかりませんでしたが、自分なりに理解しようとしているという印象を受けました。
帰りの車中、話題に上がったのは、賠償に関することの前提は、「自宅に帰ること」となっていましたが、実際、避難して来られている方々の本当の気持ちはどうなのだろうかということでした。

私はそのような経験もないし、そういう方とお話をしたこともないので、わかりません。
しかし、「私だったら…」と考えると…もし、原発の問題の見通しが立たないようだったら帰らないと思うのかな…
と思ったけど、断言はできないです。
とてもナイーブな問題だと思いました。
その勉強会を開催した「なこそ復興プロジェクト」のみなさんも頭を悩ませている問題でした。
住民の皆さんが一致団結して、その問題に取り組み、政府や東電さんと関わっていく必要があるとのことでした。
その後、双葉町に住んでいて、現在、南台仮設の双葉町の自治会長さんのお話も少し聞くことができました。
今年の7月に双葉町に戻った時の写真も見せてくださいました。
仮設に住んでいる方々は、だいぶその生活に慣れてきた様子でしたが、自治会長さんは、いろんな方々からの支援をたくさん受けていて、少しその支援に甘えているとおっしゃっていました。
その言葉を聞いて、これからの私たちの支援もただの「支援」というだけでなく、その人たちのこれからを考えた「支援」をしていかなければならないと感じました。


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午後は、南台仮設の集会所で「広野みかんツリー作り」ワークショップの開催をしました。
毎年、イーアスで行われている「つくば100本のクリスマスツリー」に飾りつけをしたツリーを出すために行いました。
しかし、来てくださったのは、小学生の兄弟2人…
休日ということもあり、家族で出かけている人たちが多かったのでしょうか。
広報や開催日時について課題の残るものとなってしまいました。


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でも、とても楽しかったです!!
一緒に飾り作りもしましたし、ゲームをしたりして、楽しいひと時を過ごすことができました。
ワークショップが終わり、片づけが終わってから、集会所にあるWiiで遊びました。
しかし、私たちはやり方がわからずタジタジ…(笑)
少しの間でしたが、交流できて良かったと思いました。
その来てくれた兄弟は、前回TF3が同じ場所で行ったイベントにも来てくれていたようでした。
また来てくれてありがたいですね。
その兄弟は、5人家族なのですが、理由あって家族がバラバラに暮らしていると言っていました。
今一緒に住んでいるのは、お父さんと兄弟二人。
なので、兄弟でいつも一緒に居たり、集会所に来ていたりするのかなと思いました。
その子達だけではないのかもしれませんが、「一緒に飾りづくをしない?」と言っても、「めんどくさいからいいよ」と返答してきました。
最終的にはやってくれたのですが、あまり子どもに「めんどくさい」と言ってほしくないと思いました。
また、作ることは面倒くさいけれど、ゲームにはものすごく熱中していて、いつもやっていると言っていました。
小学生の反抗期に入りかけの子どもなので、仕方ないのかもしれませんが、子どもは子どもらしくもっと外で汗を流して遊んでほしいと思いました。
でも、きっと何か心には悩みだったり、不安だったりも抱えているはず。
そんな子どもたちへの支援も必要になってくると思いました。


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夜は、Tsukuba for 3.11がたくさんお世話になっている「なこそ復興プロジェクト」の皆さんと一緒に夕食をいただきました。
様々な年代の方々が集まっているにも関わらず、皆さんのチームワークがとてもいい!
私以外のメンバーは、なこそ復興プロジェクトの方たちとは何回かお会いしたことがあったのですが、私は初めてでした。
でも、お会いできて本当に良かったと思いました。
3月にイベントを行うそうで、そのお誘いもいただけて、また行く機会ができてうれしいです。
このように現地で活動している人たちとつながりを持つことは、とても重要だと感じました。
また、会いたくなる、そのような人たちばかりでした。
なこそ復興プロジェクトの皆さん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!!


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このような感じのいわき入りでした。
私個人の感想ばかりで申し訳ないのですが、もう少し語らせていただきます。(笑)
私は、今回初めてのいわき入りでした。
仮設住宅も初めて見ました。
今までテレビではたくさん見る機会がありましたが、初めて自分の目で見たときは正直驚きました。
今まで、自分たちが育ってきた家を、町を、震災後、原発の影響で出ていかなければならない現実。
きっと最初はやるせない気持ちでいっぱいだったと思います。
育ってきた田舎の大きな家から一転、とても狭く、周りとのプライバシーもあまりないような仮設住宅での生活。
戸惑いやストレスも大きいはずです。
そこに住む方たちは、今まで多くの支援を受けて生活してきました。
これからは「今の生活」だけの支援ではいけません。
「未来の生活」に向けた支援が重要です。
仮設はあくまでも「仮設」。
原発の賠償問題、自分たちの家、これから住む家や土地、生活費……問題は山積みです。
大学生の私には何ができるのでしょうか。
私は無力です。何も一人ではできない未成年の私です。
しかし、こんな私でも何かできることがあると思っています。
具体的に被災地の人たちに何ができるかはわかりませんが、まず「知る」ということから始めようと思っています。
地震や津波の被害を「知る」、被害の状況を「知る」、被害を受けた人たちを「知る」、その人たちの生活を「知る」…
色々な手段を使えば「知る」ことはできます。
このいわき入りを通して、より「知る」ことの大切さを痛感することができました。
これからは、時間の許す限り現地へ赴いたり勉強したりして、もっと「知る」ことをしていきたいと思います。

長々と語ってしまいましたが、今回の活動報告は以上です。
読んでいただき、ありがとうございました。