どうか神様がいるのなら、嘘だと笑ってください

あの春の日 桜が散って、
勇気も散った人見知りの僕に声をかけてくれた

あの夏の日 暑さに負けて、
湿気に負けた引きこもりの僕を外へ連れて行った

なぜ君が一緒だと、怖くないのだろう?
これまで逃げていた事が、今はすごく楽しい
それなのに…

燃えさかる光景に 溢れ出す記憶
沢山の幸せな思い出が灰になる
無我夢中 手を伸ばし かすれゆく嗚咽
求めても動けずに冷えた地に座りこむ
どうか神様がいるのなら、時間を戻してください

あの秋の日
月夜が好きで、夜空が好きで
肩をよせて僕の横で眺めていた

あの冬の日
寒さを忘れ、人混み忘れ
キスをしては僕を見つめ頬を染めた

なぜ心、こんなにも満ちているのだろう?
絶対そばにいる君の笑顔見てるおかげ
それなのに…

崩れゆく光景に 溢れ出す涙
唯一の居場所さえ 残してはくれもせず
跡形も無く消えて 積もるのは瓦礫
放心し虚ろな目 映るのは赤い空
どうか神様がいるのなら、僕ごと燃やしてください

どうか神様がいるのなら、嘘だと笑ってください