意思疎通意思疎通ができないことは、介護するうえでも両者のストレスとなる。お互い『この人は誰?』という状態で生活を送らなければならないこともある。が、一番の問題は、被介護者に選択の余地がないということ。胃ロウ造設にしても、薬を飲む飲まないにしても、命に関わる他の手術にしても、全ての選択は介護者が負うことになる。被介護者が選択する能力がある場合は、介護者はいくぶん重荷をおろせる。『本人が決めたことだから』と思えるだけで気が楽だ。