来月のオペラのご案内です。
荒川オペラシリーズ 第61回公演
V.ベッリーニ作曲 「ノルマ」
全2幕 字幕付き原語上演
日暮里サニーホール(ホテルラングウッド4階)
3/15(金)18:00開演(17:30開場)
3/16(土)17:00開演(16:30開場)
全席自由 4000円
3/15 3/16
ノルマ 青木素子 神戸薫子
ポッリオーネ 山原卓実 宗像成弥
アダルジーザ 冨士野美希 竹村真実
オロヴェーゾ 青木貴義 寺西丈志
クロティルデ 岡田朋子 中川美智子
フラーヴィオ 阿部祐介 野口唯一
子供(両名両日) 寺山夏希 野澤舞桜
指揮 澤木和彦
演出 澤 麗奈
ピアノ 小堀能生
あらすじ(自分で書いたので上手くまとまってないかも)
ガリア地方の首領オロヴェーゾの娘ノルマは、彼らの信仰するドゥルーイディ教の尼僧長。
彼女は神聖な儀式を執り行い、民衆に預言をする立場でありながら、規律を破り敵国ローマの総督ポッリオーネと二人の子供をもうけていた。
しかしそのポッリオーネは若い尼僧アダルジーザにご執心。アダルジーザはポッリオーネに惹かれているが、規律を破る心苦しさ故に、僧長であるノルマに相談に行く。
最初は若い恋心を応援するノルマだったが、相手がポッリオーネと分かると穏やかではない。そこにポッリオーネが現れ、アダルジーザも状況を理解し、ポッリオーネを拒絶する。ポッリオーネはそれでもアダルジーザとの恋を貫く、と主張する。
ノルマはアダルジーザに二人の子供を託し、彼のところに行くように言うが、アダルジーザは彼は貴女の所に戻るべき、私は神殿に戻ります、とその頼みを断る。二人は深い友情を確認する。
これまでローマに反抗する民衆達の思いを彼の為に抑えていたノルマだったが、怒りに震え、ローマに立ち向かう事を宣言する。
神殿に侵入しアダルジーザを連れ去ろうとしたポッリオーネは捕らえられる。
彼を憎む民衆達は処刑を望むが、ノルマはそれを拒み、二人きりにして、彼にローマ人達も子供達もアダルジーザもお前の所業故に死ぬのだ、と語る。
再び民衆を呼び、儀式の生け贄の名を告げる、と言う。
アダルジーザを殺されると思っているポッリオーネは狂乱するが、生け贄は私自身です、とノルマは宣言する。
オロヴェーゾに子供を託し、ノルマと真の心を悟り改心したポッリオーネは共に火刑台へ向かう。
「ノルマ」は超絶技巧が大量に散りばめられ、ソプラノの難役として有名です。何より先ずはそこが聴きどころ。
そしてノルマとアダルジーザの絡むシーンは1幕も2幕も音楽の美しさが素敵。稽古で毎回うっとりさせられます。(よく歌えるなぁ、とも。キャストの皆さん素晴らしい。)
自分の歌うオロヴェーゾは民衆達代表、みたいな立場です。しかし最後に子供達を託されるシーンでは民衆と違い親としての姿を見せる、そこに人間性を感じています。
あと、あらすじ書いても思いましたが、ポッリオーネには本当に腹が立ちます。音楽に救われていますが、これを演劇で(歌無しで)やったらどこまでのクズ人間に描かれていくのだろう、と常々感じています(笑)音楽の力は偉大です(笑)
自分が歌うのは3/16(土)ですので、是非こちらに伺ってもらえたらと思います。
でも作品自体も素敵なので、3/15(金)しか行けない、という方も是非。
チケットご用命は
tmtr_terra@yahoo.ne.jp
まで。お待ちしております。