ハウステンボス社長・澤田秀雄氏「リストラせずに成果主義を貫く」〈週刊朝日〉 | 東方神起応援団 we are T !! Japan

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ハウステンボス澤田社長注目発言!「東方神起らが出演するホログラムシアターも、定期的に楽曲を入れ替えて、メンバーの一人を登場させてどちらが本物かわからないといった、衝撃的な内容にしたいと思っているので、これからもぜひ期待してください」



http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150510-00000001-sasahi-bus_all


ハウステンボス社長・澤田秀雄「リストラせずに成果主義を貫く」〈週刊朝日〉

dot. 5月10日(日)7時9分配信



 インバウンド時代到来で国内のみならず、アジアからの観光客も取り込む戦略で着実に入場者を伸ばしている長崎のテーマパーク「ハウステンボス」。その立役者が2010年に社長に就任したエイチ・アイ・エス会長の澤田秀雄氏(64)だ。澤田氏に18年連続赤字から、V字回復させた手法を聞いた。

*  *  *
──イベントには常に新しい技術を取り入れているところにも注目が集まっています。

「ホログラムシアターや音楽とともにコンピューターグラフィックス(CG)映像を立体化させた『3Dプロジェクションマッピング』は世界最新の映像技術を駆使しています。ノーベル賞の受賞もあってLED(発光ダイオード)が注目されていますが、ハウステンボスのイルミネーションではもっと新しい技術を使っています。一つは『水中照明』。水中で何万色もの表現が可能な照明で、『光の王国』の運河で使ったのは世界初の取り組み。もう一つはLEDの次世代の照明『有機EL照明』を使っていることです」

──「光のチューリップガーデン」(5月6日まで)で、約5千本の人造チューリップが夜になると光り輝くのも、この技術の効果なのですね。

「『有機EL照明』は薄くて自由に折り曲げられるので、花びらや茎に加工でき、花ごと光り、表現の幅を広げることができたのです。やはり、日本の技術力を世界に発信する場にしたいという思いが、もう一つの狙いでもあります」

──その一つが7月17日にオープンする「スマートホテル」ですね。

「正式名称は『変なホテル』。東京大学と鹿島建設の研究チームと共同で開発し、今までのホテルの常識を覆します。素泊まり料金はシングルで1泊7千円から、高くても1万4千円まで。ローコストでも快適に過ごせる新しいコンセプトです」

──記者発表で内容を知りましたが、ロボットが接客、荷物の運搬・預かり、掃除をするのは前代未聞です。

「顔認証システムで自動確認するので、カギを持たないで部屋に出入りできる仕組みを作ります。私は秀雄といいますが、『秀ちゃんおかえり』と迎えてくれるのでかわいいです(笑)」

──それだけでも癒やされますね。コストはどのくらい下がったのですか。

「ホテルで最もかかる人件費と光熱費をそれぞれ3分の1に抑えることができます。すでにヨーロッパの街並みを眺めながら、クルーザーでチェックインできる高級路線の『ホテルヨーロッパ』がありますので、差別化を図りました」

──団体客だけではなく、高所得層まで来てもらえるように、一つの層に偏らないアプローチが大切なのですね。

「幅広い客層をつかむことが大切です。外国人のお客様も大切ですが、日本のお客様にも来ていただきたい。テーマパークというと、若い人たちが行くようなイメージがありますが、若いカップルだけでなく、家族、またはおじいちゃん、おばあちゃんのシニア世代までが楽しめるように、園内にベンチをたくさん設け、四季折々の花がいつでも楽しめるように花は絶やさないようにしています」

──5月8日からハウステンボス史上最大「111万本のバラ祭」が始まります。

「中高年には庭園が人気です。季節の風物詩だけでなく、常設のイベントにも力を入れています。宝塚のOGらで結成した『ハウステンボス歌劇団』は人気が定着しました。宝塚のように団員の育成にも力を入れようと、『ハウステンボス歌劇学院』も開校し、この春、卒業した第1期生の初舞台が行われました」

──タカラジェンヌならぬ、HTBジェンヌと言うんですね(笑)。

「先日、楽屋を訪ねたらファンからの差し入れがたくさんあり、追っかけファンもいるようです(笑)。あと数年でスターが出てくれば、もっと注目されるでしょう」

──次から次へと企画が目白押しですが、実行していくためには、従業員のスキルアップも重要になってきます。意識改革はどのように行ったのでしょうか。

「ハウステンボスは1992年の開業ですが、私が社長として就任するまでの18年間赤字が続いたので、雰囲気は明るくありませんでした。就任してから従業員の皆さんに言った言葉はいたってシンプル。『8年間ボーナスが出なかったから、みんなでがんばって利益を上げましょう。利益を上げてボーナスをもらおう』。そして、私たちはお客様に夢と感動を与えるのが仕事なので『明るく元気に振る舞ってください』と伝えました」

──それですぐに変わるものなのでしょうか。

「いいえ、そう簡単には組織は変わりません。サービスの考え方、クオリティーの高いサービスをしっかり指導しています。リストラはしていませんが、成果主義なので成果が出なければ配置転換を行うなどの組織替えは行います。私は今、ハウステンボス内のホテルに1カ月の半分ほど住んでいます。朝起きて園内を一周して気がついたことを徹底して改善させます。問題点が五つあれば点数はゼロ。三つに減ったら1点上がる、といったように、私の視点で点数をつけて65点以上を目指しています。私が就任して5年が経ちましたが、ようやく58点になりました。もっとお客様に満足していただくためにも、サービス、イベントと食事、すべての側面において高い質を求めていきます」

──これからの目標を教えてください。

「ボーナスが出たので、次は九州一、待遇の良い会社にしようという目標を立てました。そのためには、イベントをさらに進化させます。3Dプロジェクションマッピングはさらに最新の技術で今年の冬ぐらいを目標にバージョンアップさせようと計画を立てています。また日本でも大人気の韓国出身の男性デュオ、東方神起らが出演するホログラムシアター『SMTOWN THEATRE@HUIS TEN BOSCH』も、定期的に楽曲を入れ替えて、メンバーの一人を登場させてどちらが本物かわからないといった、衝撃的な内容にしたいと思っているので、これからもぜひ期待してください」

(構成 本誌・村田くみ)

※週刊朝日 2015年5月8-15日号より抜粋