フーテンの横チン -6ページ目

イメージカラー

あれから1年か…。早いなあ。

目線

2017・6・10~愛媛・松山市~

 やっぱり、うれしいね。気のせいかもしれないけど、この日の萌景は自分のレンズをよく見てくれた。端っこの後ろのほうで撮っていたけど、1曲目の「オレンジモンスター」と2曲目の「モノクロ」の時、萌景のほぼ正面。そのせいもあるかもしれないけど、それでもいつもより多くの「目線」をくれた。

 仕事で始めたカメラ。多くの先輩の写真見て、たくさんの技術を学んで、そして、数えきれないほどシャッターを切ってきた。仕事では野球やサッカー、ボクシング、そして芸能界まで、いろんなジャンルに触れてきた。その延長線上で、いまでも趣味で写真を撮っている。そのなかで感じていることのひとつに「目線のある写真が必ずしも、いい写真ではない」ということだ。

 歌手の場合、正面から撮ると、口元がマイクで隠れる確率が高い。それに、目線がないほうが、自然なカットが撮れる。だから、自分自身は目線のある写真にこだわってはいない。マイクを持つことが少なかった研修生のころとは違い、萌景はいつもマイクを手に踊っているから、基本的には少し斜めのアングルから撮ることが多い。

 その一方で、目線のあるカットが1枚もない時には、さみしいな…って思うこともある。萌景の写真を撮るようになってから、その思いが出てきた。アイドルに限らず、いろんなアーティストのライブで、ファンが「○○と目が合った!」「見つめられた!」って騒いでいるのを見たことがある。以前は、そうなの?っていう思いだったけど、趣味でアイドル現場に通うようになって、その気持ちが徐々に分かるようになった。

  もちろん、推しの萌景から「目線」をもらえるとうれしいけど、ほかのメンバーから見てもらうのも、同じようにうれしい。この日、最初に登場した、しょこらことSACKY。力強い目線で見つめられ、なんだかドキドキした。

 いまや、お姉さんの立ち位置にいる美紀ちゃんだけど、萌景に負けないくらい元気だ。レンズを向けると、必ずと言っていいほど目線をくれて、必ず笑ってくれる。アイドルの写真を撮るのが楽しい。そう思わせてくれたのは、実は美紀ちゃんなんだよね。

 自分のなかでは、愛の葉ナンバーワンの美人さんの愛ちゃん。ダンスも力強さがあっていい。そんなカットも多くあるけど、こんなカットもいいね。きれいなお姉さんだなって、あらためて思った。

 愛の葉が好きだし、愛の葉のライブを観るのは楽しい。だから、いろんなメンバーから見てもらいたいけど、一番はやっぱり萌景なんだよね。だから、萌景の目線ありの写真は多かった時は本当にうれしいし、少なかった時はガックリ感が大きい。カメラを握っていない時も、萌景と何度か目が合った。やっぱり、うれしい。

 もちろん、自分の目でライブを見たいという思いはあるけど、やっぱり写真を撮る身としては、萌景の笑顔をたくさん撮って、記録に残したいという気持ちのほうが強い。以前のように毎週のようにはイベント会場には通わなくなったけど、たくさんの萌景の笑顔を見て、失いかけていた「萌景熱」が復活してきた。