息子が小さい頃に 私が平和を願い作って(妄想っす!)



月 眠る前に話してあげていたお話



本日、初公開させていただきます。



実は この話・・・ 息子が幼稚園時代(=私が女優時代・笑)


幼稚園の母の会の演劇サークルで実は劇化したかったのですが


自作のお話を候補にするのが恥ずかしくて劇化できず~

(単に 脚本係になるのがイヤだっただけという噂も・・・

そりゃ~たたき台となり

叩きに叩きまくられますからねぇ~ 脚本作りはぁ~顔に縦線2


それでは はじまりはじまりぃ~


重要:(大した作品ではないのでお時間のない方はスルーしてください。)




「キョーフ! ウハウハ爆弾」 作:バービー・コケ


あるところに


豊かで幸せな人ばかり住んでいる国と


貧しく不幸せな人ばかりが住んでいる国が


ありました。




ふたつの国は お隣り同士でした。





いつも豊かで幸せな国をうらやましく思っていた 貧しく不幸せな国の王様は



食べ物がなくなって 元気のなくなってきた自分の国の人々をみて


「どうにか 隣の国のように豊かになって 国の人々を幸せにしてあげたいな~」

と考えました。



貧しく不幸せな国の人々のくらしは

宝物はおろか 

着る服も食べ物もどんどんなくなって・・・


ご飯も少ししか食べられないので

人々はどんどん元気をなくし・・・ 


元気がないので動けなくなりました、

動けないというコトは働けないということ・・・


働けないということは

食べ物も着る物も作れません・・・


国はますます貧しく 人々は苦しんでおりました。


王様は ほとほと困って・・・ もうやけくそになりました!



「そうだ! となりの国の宝物や食べ物を横取りできればいいのだ!」と思いつき



「おまえの国の宝物や食べ物をよこせっ そうしないと 

もっとすごい大きな爆弾を落とすぞ!」と


爆弾に手紙をつけて 隣の国目掛けて爆弾を発射させました。



「これで よし! きっとお隣の国はビックリして怖がって 宝物や食べ物を我が国に送ってくれるに違いない・・・


いやいや もしかしたら 相手も爆弾を発射させるかも知れない・・・   戦争の準備もしないといかん!」


と 安心したのも束の間 ビクビクと戦争の準備を始めました。






豊かな国の畑に 爆弾が落とされ・・・ 人々は逃げ惑い とても怖い思いをしました。

怪我をしてしまった人もいます。


豊かな国の王様の元に 爆弾をおくった貧しい国の王様からの

手紙が届けられました。



豊かな国の王様は ふむふむふむ・・・と手紙をよ~く読みました。



家来達は大騒ぎです

 「爆弾ですよ! 爆弾を落とされたのですよ! わが国も爆弾を急いで作って

あっちの国へ発射しませんと!!!わが国を守らなければいけません。」



王様は「ふ~む。 そうじゃな。 爆弾をつくらねばな。」 と ゆっくりと

そして小さくつぶやきました。





翌朝 豊かな国の王様は爆弾の計画書を家来たちに渡し



スグに爆弾の製作をするように命令しました・・・   

「本当に 急いで作ってくださいね。 そして急いで発射してくださいね。」




~キョーフ! ウハウハ爆弾の計画書~


その1  村人から田畑で使う種を 少しずつもらって来てください。


その2  村人から小さくなったり飽きてしまって着ない服があったら

もらって来てください。


その3  おうちごとの自慢のパンを焼いてもらって それをもらって来てください。


その4  子豚や鶏の卵を少し分けてもらって来てください。


その5  おいしい自家製ぶどう酒を少しづつわけてもらって来てください。


その6  そのおいしいぶどう酒の作り方の書いた紙をもらってきてください。


その7  それらを大きな袋に入れて 大きな風船で隣の国に飛ばしてください。





家来たちは その計画書を見て一目で気に入りました・・・



とってもウキウキして一生懸命 爆弾を作りました。




家来達の心はとても優しかったので 


「人の命を奪ったり傷をつけたりする爆弾を作るなんて イヤだな」と


本当は思っていたのでした。



こんなウハウハ爆弾を受け取ったら 相手はどんなにビックリするだろう・・・


それが楽しみで楽しみで・・・  もうウハウハな気分 




あまりに準備が 楽しすぎて爆弾を落とされた怒りも

どこかにすっ飛んでしまっていました。





いよいよ キョーフ!ウハウハ爆弾の投下日です。



豊かな国の人々は無事に届くように必死にお祈りしました。





そのころ 貧しい国の人々は 爆弾が落ちてくることを知って



不安に そして恐怖を感じながら おうちの中で じっとしていました。




ど~ん! どどど~ん!!! どどどど~ん!!!!!


と どんどん爆弾が投下されました・・・


貧しく不幸せな国の人々は

もう怖さも怖さだし・・・

・・・あまりの自分達の不幸せさにどうしようもなく涙が出ます・・・



でも いつまでたっても 燃えるような臭いはしないし・・・ 


ブーブーとか豚の鳴き声は聞こえるし・・・


美味しそうな匂いまでしてきます・・・


おうちの中で隠れていた人々は恐る恐る外に出てみました。





すると どうでしょう

 



色とりどりの風船が 空に浮かび・・・


目の前には 美味しそうなパン ぶどう酒 子豚 

とっても可愛いお洋服などなどが



あたり一面に あるではないですか!!!




貧しい国の王様も出てきて


「これが 爆弾なのか?・・・」 ・・・と ビックリ仰天・・・




そして 自分が豊かな国に送った爆弾のことを恥ずかしく思いました。




そこで貧しい国の王様は



その1  送られた田畑の種で畑を作ろう!


その2  送られたお洋服をみんなで着てみよう!


その3  送られたパンをみんなで食べて元気をだそう!


その4  送られた子豚と鶏を育てよう!


その5  送られたぶどう酒は毎晩仕事の後に飲もう!


その6  送られたぶどう酒の作り方でわが国もぶどう酒を作ろう!


その7  送られた爆弾のお返し爆弾をいつか送ろう!



と貧しい国の人々に ‘おふれ’をだしました。


貧しい国の人々は パンを食べぶどう酒を飲んで元気を出し


田畑に種をまいて 一生懸命はたらき

豚と鶏を大切に育て 増やして・・・

ぶどう酒も作り


今度は 洋服作りもはじめてみたり・・・


教えてもらったぶどう酒の作り方で新たなアイデアも湧き 

新しい味や色のぶどう酒を造り出しました・・・

 

貧しい不幸せな国の王様も そんな人々の様子を絵に描いたりしてみました・・・





そして ある日 ついに貧しい国のキョーフ!ウハウハ爆弾が完成しました・・・



そして そのウハウハ爆弾が 豊かな国に


 何の前触れもなく 投下されました・・・




豊かな国の人々は びっくり仰天・・・



採れたての瑞々しい野菜・・・

美味しそうな見たこともないようなパン・・・

見たこともないような美しい色のぶどう酒・・・

まるまる太った豚や卵をたくさん産みそうな元気な雌鳥・・・

色とりどりの美しい色のドレス・・・



豊かな国の人々は それを皆で分け合って とっても喜びました・・・


豊かな国の王様も その爆弾を受け取って とっても安心しました。




こうして 隣り合った2つの国は永遠に仲良く


そして困った時にはお互いに助け合い


豊かに暮らしていったとさ。



~・~・~・おしまい・~・~・~




 戦争や紛争のない 人々の心がいつ何時でも平和な世界がおとずれますように。

わたくしバービー・コケの願いを込めて 愛する息子に捧げたお話です。


つたない文章ではありますが 母としては平和を築いていく為の重要なことを

お話しに託したつもりです。


もし よろしかったら 

このお話を身近な大切な人に読んでいただけたら幸いですハート


題名に「キョーフ!・・・」と付けたのは 子供達を題名の時点で怖がらす為で・・・

オチはありません(笑) あしからず~   読み聞かせをする時は 思いっきり

怖い声で「きょ~ふ!うはぁうはぁ~爆弾!」などと読むと 

読んだ後に子供達は安心して

「なんだぁ~ 全然 恐怖ぢゃなかったじゃぁ~ん!!!」

なんて悪態をついてきて可愛いものですぷぷ