ブログをご訪問いただきまして、有難うございます。
皆さんに、良き事が雪崩れのように起きる事を、お祈りさせていただきます。

さて、今日はタイトルにもありますように、「頭で考えている事と心で感じる事は違うんだ」と言う事をテーマにお話しさせていただきたい、と思っています。

こういう事を言うと、皆さん「何だ、そんな事は知っているよ」とおっしゃるかも知れません。
本当に、そうでしょうか?

頭で考えている事と心で感じる事が違う一番典型的な例の一つに、「不倫」が挙げられると思います。

皆さんは、不倫は良くない事だと思っていらっしゃいますよね?
何故良くないか、と言えば、道徳的に考えて、社会通念として「不倫は良くない事だ」、と「頭で」理解しているからなのです。

しかし現実は、今この瞬間も不倫をしているカップルは、この世にゴマンといるはずです。
つまり、「この人の事が好きだ」と言う心の声が、「不倫は良くない事だ」と言う頭の考えに勝ってしまっているんですね。

この事を見てもお分かりのように、自分で自分の心を自分の頭でコントロールすると言うのは、なかなかに難しいものなのです。

誰も、最初から不倫をしようと思って不倫をしている人はいませんよね?
それなのに不倫をしている人に対して、「不倫はいけない事ですよ」と言っても、その言葉には説得力はありません。
何故なら、その言葉は頭で考えている理性には訴える事は出来ても、不倫相手が好きだと言う心を動かす事は出来ないからなんです。

私の個人的な経験で申し訳ないのですが、私がカウンセリングを受けても効果が出なかったのは、こういう事が原因だったのではないか、と思われます。

カウンセラーさんの方に、原因があると言っている訳ではありません。
むしろカウンセラーさんは私の事を考えて、とても一生懸命にやってくださいました。
しかし、いろいろアドバイスをしてくださっても、それが頭で考えた事である以上、やはりこちらの心には響いて来ないのです。

言い方を変えましょう。
問題を解決する方法をアドバイスしてくださったとします。
こちらも、「そう考えれば気持ちは楽になるよな」と、頭では理解出来ます。
しかし、心の中でそれが腑に落ちなければ、結局は納得出来ないし、そういう考え方に自分が変わって行く事も出来ないんです。

この「腑に落ちる」と言う事がとても大事なんですね。
アドバイスしてくださる方は、「こう考えれば楽になれるのに、どうしてそれが出来ないんだろう?」と思わるかも知れません。
しかし、それが出来ないのは、心の中で「腑に落ちていない」からなのです。

よく、医者の中には「私には分かるんです」「私は知っているんです」と言う人がいます。
しかし、本当に分かっているのでしょうか?

この人達は勉強して、その結果「知識として」病気の症状や辛さを知っている、と言う事は言えるでしょう。
しかし、病気になった人の心の中やその孤独感、絶望感は分かっていないと思います。
残念ながら、これは経験した人でなければ分りません。
決して、お勉強して頭で分かるものではないのです

もう少し具体的に見て行きましょう。

例えば、仕事先の中にとても嫌な人がいたとします。
その人はイライラしてすぐに怒ったり、威張ったりする人だとします。
そういう人と日常的に関わるようになると、当然のようにその人の事が嫌いになってしまいます。
「その人が嫌い」と言うのは、心で感じている事です。

一方頭では、「職場の中なのだから、この嫌な人とも目をつぶってお付き合いしていかなければいけない」と考えます。

ここに大きなギャップが生じて、苦しい訳なんですね。
では、どうしたら良いのでしょうか?

よくよく観察して見ると、その嫌な人も一定の成果を一定の期間内に出すように言われて焦っていて、それでイライラしていたりする事があります。
威張るのは、実はコンプレックスを抱えていて、それを隠したいための裏返しの行動だったりします。

こう考えるとこの人の事を許せそうですが、やはり嫌なものは嫌ですよね?
これは、頭でいろいろ考えて納得しても、心は腑に落ちていないからなのです。

ではこういう場合、どうしたら良いのでしょうか?

残念ながら私には「こうだ」、と言う決定的な解決方法をご紹介する事が出来ません。
ただ私の経験から、こうすれば少しは楽になるよ、と言う方法をお伝えさせていただきたい、と思います。

その方法とは、いわゆる「アファーメーション」と言うものです。
日本語で言うところの「宣言文」ですね。

上の嫌な人の例で言いますと、「私は、この焦りとコンプレックスに追い詰められた人を気に毒に思い、同情出来るようになります」と言ったような文章を考え、一日に何回もその文章を自分で唱えるのです。
言わば、ごく簡単な自己洗脳ですね。
別の言い方をすれば、「刷り込み」です。

確かに、私も最初のうちは「え~、こんな事言えないよ」と思っていましたが、それでもこれを数か月続けたところ自分の気持ちに変化が現れて来ました。
また、それに伴って自分の心の中が少し楽になったのを覚えています。

ただ、この方法は決して万能ではないかも知れません。
どなたにも効果がある方法だと保障する事も出来ません。

でも、これをやってみたいと言う方がいらっしゃれば、私が参考にさせていただいた海外の書籍をご紹介させていただきますので、個別にメッセージをいただければ、と思います。

いろいろ長くなってしまいましたが、私が今回言いたかった事は、「頭で考えている事と心で感じる事は違う」と言う事と、この事を「知っているようでちゃんと理解している人は意外に少ない」と言う事です。

今回も最後までお読みいただきまして、有難うございました。