やるべきことが増えてきたり、何かと立て込んでくると、ふと旅行に行きたいな、と思うことがしばしばあります。

自叙伝の執筆や転職に必要な書類作り、転職の面接対策などを、ひとりで、宿にこもって、集中的に片付けたいなと思ったりするのです。

現実逃避願望でしょうか。


行きたいところは、2箇所あります。

○別所温泉・上田周辺

高校生の頃、池波正太郎の「真田太平記」
にはまった私は、その舞台になった信州上田、池波正太郎記念館、その温泉地である別所温泉を、社会人になったら是非訪れてみたいと思っていました。


○春日大社・東大寺大仏殿

私の心のふるさとです。中学生くらいから、何かに行き詰まったり、悩んだりすると、よく春日大社を参拝していました。
本殿までの参道がそれなりに長かったのですが、砂利道で杉並木の道を深呼吸しながら、思い悩んでいたことをあれやこれやと考えながら、ただただ歩いていると、それだけで、爽快な、落ち着いた気分になり、とても澄んだ心持ちでお参りできました。
お正月にここでおみくじを引くと、いつも大吉、たまに中吉だったので、相性がいいのかもしれません。
東大寺はよく、私が幼い頃に亡くなった祖父の仏壇に供えるお線香を買いに行っていました。今は既に亡くなった祖母が、東大寺香が大好きで、年に4、5回は買い物に行ったでしょうか。私は訳あって、東大寺大仏殿には無料で入ることができました。もちろん、大仏様には毎回ちゃんとお参りしていましたよ。料金は払わずとも、お賽銭はきちんと律儀に出して、大仏様に祈りを捧げ、お線香を供え、大仏殿を一周し、帰る頃には何だか清々しい気持ちになったものです。
奈良公園の鹿たちとは、よく遊びました。お弁当を持って行って、奈良公園のベンチで食べていた時、鹿たちに襲われ、お弁当を全部平らげられたこともありました。確かに彼らは、鹿せんべいをはじめ、食べ物には目がない奴らですが、愛嬌があり、人懐っこく、とてもかわいい憎めない、奈良公園のシンボルです。仲良くさせてもらいました。

※私の生まれは福岡県、今の住まいは神奈川県ですが、幼少期~高校生の間は、奈良県で育ちました。奈良公園にゆかりのある中学校・高校に通っていたので、奈良公園は気軽に、よく訪れていました。

幸か不幸か、社会人になってからは、毎日が忙しく、とてもひとりでのんびりと旅行に行くなどという暇は作ることができませんでした。そうこうしている間に、うつ病で入院、脳出血を発症、リハビリ、結婚、資格取得勉強、就職活動、娘の誕生などなど、いろんなことが立て続けに起こり、特にこの5年余り、ひとりで旅行なんて、実現できない夢となってしまいました。

そして今、身体は回復しました。しかし、私の状況が、ひとり旅を許してくれません。時間的に、経済的に。何より、私には支えるべき家族がいます。まだ2歳の娘も。まあ、家族が許してくれるなら、娘が大きくなったなら、家族みんなで是非訪れてみたいと思います。


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