たゆたううた -2ページ目

花曇りの水辺

ありがと 元気

ありがと みんな

ありがと 本当



わずか

風が吹いただけなのに

空気は震え

水面は揺れ

降り注ぐ花びら

つぎつぎと


つながり続けて

ひろがり続けて

浮かんでは消え

消えては生まれ

揺られるままに

折り重なる波紋

浮かぶ 花びら


少し

風が吹いただけなのに

浮き沈みして

揺られるままに

散りつづける春

つぎつぎと


つながり続けて

ひろがり続けて

煌めいては陰り

眩んでは輝き

揺られるままに

折り重なる光

浮かぶ花びら


わずか

風が吹いただけなのに

空気は震え

水面は揺れる

頼りなき心

はらはらと


つながり続けて

ひろがり続けて

浮かんでは消え

消えては生まれ

揺られるままに

折り重なる波紋

浮かぶ花びら


支えなきまま

手をのばす



ありがとみんな

ありがと本当



風が吹いただけなのに

気づいてくれて

ありがとう

破片彼方

人体の80パーセントは水分でできているという



これは、
きっと、
だから、



心臓とかそういうところが締め付けられて溢れてくるんだろうね



こんなに痛いんだからきっとそうなんだろうね



たった80分の1だと思えばいいさ



こぼれ落ちていくものはたったそれだけ



・・・、
きっと、
だから、



失った訳ではなく、欠けた部分を埋めるための過程



きっと、
だから。
・・・。

風に花

はるの
 よるの
  くうきにつられて

そっと
 つくの
  気づかれないうちに

木々が
 芽吹く
  ざわめきにかくれて

日々の
 ためいき
明日の
 勇気
昨日の
 泣き言
今日の
 決意も



明日
 花が
  咲くといいのに