シャーロック・ホームズの優雅な生活 (創元推理文庫 102-1)/東京創元社
¥630
Amazon.co.jp

コナン・ドイルの書いたシャーロック・ホームズ・シリーズは一度もレビュー書かなかったのに・・・・・ね。


こちらは著者名を見る通り、ドイルが書いたいわゆる「聖典」ではありません。


赤の他人が書いたホームズの続編を読んだのはこれが初めてなんですが、これが思っていたよりもはるかによく出来ていたの!!


ホームズファンは必読。


著者のハードウィック夫妻はイギリス人のシャーロッキアンだそう。

ということで、一応は「イギリス文学」のテーマに入れておきました。


ただ、これは実は この夫妻が編み出したストーリーというわけではなくて

1970年に公開されたビリー・ワイルダーの映画を小説化したもの(!!!)



ビル―・ワイルダーって、ちょっと!!!!

シャーロック・ホームズの冒険(特別編) [DVD]/ロバート・スティーブンス,コリン・ブレイクリー,アイリーン・ハンドル
¥1,490
Amazon.co.jp

その映画というのが、どうやらこれのようです。

邦題まぎわらしいですよね(´・ω・`)

ただ、ツタヤではレンタル化されていませんでした。=ってことはレンタル化されていない可能性大??

ストーリーは、言ってしまえばホームズの珍しきラブ・ロマンス

ワトソンが亡くなって50年経ち、ロンドンの銀行でこの事件簿が見つかり―――

という設定です。

細かいところまで、かなりそれっぽく描かれていて、大変面白く読めました。

白鳥の湖が作品中にちょこっと出てくるのですが、わざわざ著者はそこに注釈を自らつけて(笑)

「このときは1885年ではありえない。『白鳥の湖』の最初の脚本は1877年にロシアで公演されたが・・・・・・」と続いています。

訳注じゃなくて、原注なのがポイント(´∀`)

ワトソン夫人に机の上のほこりを勝手に掃除されて、

「ほこりの厚さでどの書類でもいつのものかわかる」 と主張するホームズ。

「ほこりがこんなに厚いところもありましたわ」

「それは1883年の3月ものだろう」

と答えるところなんて、特にホームズっぽい!!!

個人的なツボは、50年前のワトソンの原稿を見つけて、騒ぎ立てている場面のある老人の台詞。

「シェイクスピアだって? しろうと作家さ! 彼はひとつの殺人事件を解決するのに五幕もかけている。」

作品自体には非常に満足☆

なのですが・・・・・・・・・なんでこういう作品なのに、みんな平気でネタバレ書くのかなぁということが気になりました。

読書メーターはネタバレされていたので、興味があるという方も「読みたい本リスト」に入れない方がいいかもしれません。


ああいう場にネタバレは書くべきじゃないと思うんですよね~・・・・


ブログにしても、ネタバレするならば書くべき!


あまりにも有名すぎる話だとかは、(たとえばハムレット先王を殺した人物はだれかとか?)別にいいと思いますけどね、うん。

ミステリー系は特にそこ書いちゃだめでしょ~~~~。



ハードウィック夫妻の旦那さん、マイケル・ハードウィックが書いている本も、3冊翻訳が出ているようです。
シャーロック・ホームズわが人生と犯罪/原書房
¥1,995
Amazon.co.jp
シャーロック・ホームズの謎―モリアーティ教授と空白の三年間/マイケル ハードウィック
¥2,039
Amazon.co.jp


魔犬の復讐―新シャーロック・ホームズ (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)/M. ハードウィック
¥670
Amazon.co.jp

気になりますねぇ(*´∀`*)ラブラブ


エドウィン・ドルードの謎 (創元推理文庫)/東京創元社

¥840
Amazon.co.jp

これは、ディケンズの書いた『エドウィン・ドルードの謎』。

今ちょうど借りてきています。

どうやら未完らしいのですよ。


そのディケンズの作品の結末がどうなるのか、というのを

色々な作家が書いているそうなのですが・・・・・

エドウィン・ドルードの失踪 (創元推理文庫)/東京創元社
¥420
Amazon.co.jp
シャーロック・ホームズならばどうやって解決するのか?を
の人が書いてしまったそうです^^

こっちを読むために、先にディケンズを、ね(笑)