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マーガレット・パウエル。
家事使用人関連の本を読まれる方なら、数回は耳にしたことがあるはず。
ああいう本に引用されるのって、まずお決まりの本ですからね~~。
さらに、訳者は村上リコ氏。
家事使用人関連の・・・・・以下略。
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これとか書いている人です。
私も読みました。
軽妙な語り口の訳となっています。読みやすい。
実際そーんなに期待して読んだわけではなくって、
たまたま図書館に入ってきているのを見つけて取り寄せただけ。
で、明日には返さなきゃなので今ブログ書いているわけです(笑)
著者は労働者階級に生まれ、兄弟が数多くいる中、父親はちょくちょく失業し、極貧生活な毎日。
勉強はしたいけれど、これ以上上の学校には進めない。
働かねば。
使用人時代の回想のはずなのに、幼少期のことから記してあって一見蛇足にも思えそうなのですが
ここは絶対あったほうがいいですね。これまでどのような生活をしてきたのか、どれほど貧しかかったのか・・・・
空腹と寒さで気を失ったり
ガスストーブがある家は石炭がもらえなくなって、子供だったマーガレットがうちにはガスストーブなんてないと嘘をつきに行ったり
それでも石炭が底をついたとき・・・・
「木でできたものを全部切って、たきぎにしようよ」
と、部屋の中の棚という棚を切り刻み、階段の手すりまで燃やすのです。
極貧、飢え、となると
ディケンズの『オリヴァ―・ツィスト』などが頭に浮かぶわけですが
ディケンズってあんまりにも弱者に味方しすぎてるっていうか
やりすぎ感が強くてね、特に『オリヴァ―・ツィスト』は冷めた目で一歩引いて見ちゃってだめでした。(私の場合ね)
それはディケンズの描き方もありますが、「フィクションだから」という決定的な理由がどうしてもあるのかとも思います。
今回の『英国メイド マーガレットの回想』は「回想」だけあって、ノンフィクションですから。
マーガレットは学校を出た後、通いで様々なところへ働きに行き、
そしてキッチン・メイドになります。
針仕事はどこに行ってもやらなきゃいけないけど、キッチン・メイドならしなくていいわよ、と母親に勧められて。 →ここよく引用される。
目指すはコック!
でも、なかなか料理のコツは教えてもらえず、こきつかわれる毎日。
数件の家を転々としながら、なぜこんなにも自分と階上の人とは違うのか、なんて思いながらも決して卑屈にならず、冷静に会場の人々を観察するマーガレット。
ここがかなり面白いです。
靴ひもにアイロンをかけさせる家があったりね(笑)
この本は普通に読み物として読んでも十分に面白いのですが、
自分がいかに恵まれてるか、
明日のパンが当たり前に食べられて、餓死する心配もなく、
飢えから逃れるために結婚しなければならないなんてこともなく・・・・
持家があるどころか、一家族で一つの家に住めるということも幸せ、という時代。
どんなブラック企業でも、使用人の生活と比べたら天国なのは確実。
もっと日々に感謝しなければならないな、と身を引き締めるためにも
こういう本は定期的に読みたいなーと思います。
そういう生活をしなければ「分かる」わけはないけれど、
読書って疑似体験ができますしね、映画よりもずっと。
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・・・と言いつつ、すごく観たい映画が!
なぜかまだ観てなくって。
マギー・スミスとか出ていたのですね。
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これは、先日おんさんに教えてもらったドラマ。
あらまー、やっぱりまだ日本語版ってないみたい。
なんか今月シーズン1を無料放送??らしくて、観られたらいいな~^^
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