- 大聖堂 (上) (ソフトバンク文庫)/ソフトバンク クリエイティブ
- ¥895
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全世界で2000万部突破のベストセラー・・・・らしいです。
私はDVDのドラマ予告編を見て、その存在を知りました。
これだけは声を大にして言いましょう。
おもしろかった!!!!!!!
文学的に素晴らしい、とは言いません。
THE大衆小説という感じなので、そういうのが苦手な人はおそらく苦手でしょう。
でも、デュマ的大衆小説がお好きな方は、好きじゃないかな~~?
文学的価値を求めつつも、モームが主張するように
文学は面白くてなんぼ!とも思うので
(文学的価値があるもので、面白くないものの方が少ないですが)
たまにはこういうのもいいと思うのです。
専門に活かせるかなぁとか、そういうのは考えなくていいし、
まったく関係ない本でも罪悪感を感じなくてもいいし(笑)
上中下とそれなりの長さがありますが、
むしろ短いです。
これなら10巻くらい読めるって。
- 大聖堂 (中) (ソフトバンク文庫)/ソフトバンク クリエイティブ
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物語を一言で言うと、中世のイギリスを舞台にした、キングズブリッジの大聖堂建立を中心とした群集劇という感じ。
大聖堂、ってなんともつまんなそーなタイトルだな、
大聖堂を建てるっていうのをどう面白くするんだ、なんて思っていましたが、
それがなんのその、面白いんだよね!
ある人物の視点で物語がある程度まで進んだら、
またある人物の視点に移り変わります。
そういう技法は苦手な人が多いと思うし、下手な人がやると頭が混乱する原因になるのだけれど
ケン・フォレットはこの構成がなかなか上手い。
こんがらがる人はめったにいないんじゃないかな。
物語が進むと、驚きのあの人が死んでしまったり
驚きの真実が明らかになったり
死んで当然の人が死ななかったり
人間味溢れる作品、且つ何ともリアリティがあるのですよね。
下巻の最後になってくると、
読者はすでに知っていた事実なんだけれど、ようやく登場人物もある真実を知ることにいたりーーー
本当によかったね、と思わず涙ぐみ。
スティーヴン王、モード女帝、ヘンリー二世、トマス・ベケットなど実在の人物もちらほら登場しています。
この時代は無知なので、勉強にもなるしいいかも。
知識はなくても大丈夫。
ドラマは、ツタヤでレンタルされていたので3巻まで借りてきましたが・・・・・・うう~ん、
そんなにいいとは思えず。
まず、イメージしていた登場人物の顔と違った。
もちろん原作にだいたいは忠実なんだけど、えー、そこ変えちゃうんだ~、とか、
え~、もうそこ言っちゃうの?とか、細かい点が気になる気になる。
- 大聖堂 (下) (ソフトバンク文庫)/ソフトバンク クリエイティブ
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- 大聖堂―果てしなき世界 (上) (ソフトバンク文庫)/ソフトバンククリエイティブ
- ¥998
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登場人物の子孫が主人公になっているという、続編。
これから読むつもりです♪
ケン・フォレットはこういう歴史ものを書くのは、『大聖堂』が初めてだったらしいけれど・・・
もう書いてないのかな?センスあると思うのだけれど。
- もともと、スパイ小説作家なんだそうです。
- スパイ小説、ってどんなの?読んだことないなぁ。
フォレット作品でお勧めがあれば教えてください♪
『大聖堂』というタイトルを聞いて、読む前から連想させていたのが、これ。
- 尖塔―ザ・スパイア/ウィリアム ゴールディング
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『蝿の王』のウィリアム・ゴールディングの『尖塔』。
タイプはまったく違いますが、これも読んでみたいんですよね。