「さて、それじゃあ幻想郷についての説明を始めるぜ」
「よろしくお願いします」

「まず、幻想郷の簡単な説明からだ」
「確か、外の世界、つまり僕が居た世界で忘れ去られた物がここに流れてくるんだったな」
「そう。外の世界で忘れ去られた物。大雑把に言ってしまえば、見ることがなくなった物。あまり意味を成さない物質から妖怪などの生きているもの。さらには神様なんかもはいってくるぜ」
「ほんと、すごいラインナップだよ・・・」
「ちなみにこの世界に流れ着いた物は大体私の知り合いの霖之助が取り扱ってるぜ」
「取り扱ってる人いるんだ!?」

「次に場所。幻想郷はすごく広いからな。まあ、覚え切れなくてもいいが」
「いいんだ・・・」
「まず、博麗神社。ここは外の世界と幻想郷を結ぶ結界を見張っている場所だ。あまり働いてないし、紫がいるから意味ないけどな」
「境界を操る妖怪だったっけ」
「そう。まあ、悪いやつではないからな。次に霧の湖。ここには力が弱い妖精が住んでるぜ。主に⑨が有名だな」
「⑨ってなんですか?」
「バカって意味なんだぜ」
「・・・常識が通用しないのは分かっていたが、数字で個性を表せるとは・・・」

「ちなみにこの湖は妖怪の山の麓。さらに霧がかかって視界が悪いからある程度は危険だぜ」
「妖怪の山って、確か魔理沙さんと会ったあの山だよね?」
「そうなんだぜ。ちなみに霧の湖の近くには紅魔館と呼ばれる建物があるんだぜ」
「すごくいやな響きだね」
「まあ、ここには吸血鬼が住んでるからな。社交的だが」
「社交的な吸血鬼って、どんなだ・・・」
「ここの主は人間を襲わないって制約を立ててるらしいからな。それを分かってない人物が若干一名いるが・・・」
「無駄にカリスマ性が高いな」
「まあな。ちなみにここの門番は人間にも友好的で、時々この世界の人間と腕試しをしているらしいぜ」
「いろんな人がいることがよく分かった」

「場所については今度別の場所を説明するぜ。とりあえず今日はここで終わりにするぜ。そんじゃ、また今度な」
「ありがとう、魔理沙さん」