あの日、浜でみそぐというのに
私は台風情報も頭に入ってなかった。
お天気に関してはもうなんのオーダーもしなくなった。
どうせうまくいくし、どう転んだってうまくいくもの。
ネタは要らないもの。

蓋を開けたら想像以上に美しい日の出だった。
まだ温かい9月の水と緩い波と美しすぎる太陽。
はしゃぎすぎない空気でじわじわと味わっていく。

その中で具合悪くて水に入れないメンバーがいた。
朝日と水の反射に照らされてキラキラしているメンバーと
テントでポツンとしている彼女が生々しく陰陽となっていた。

滝のように肉体的にハードでもなく
スピイベントのように龍やらハイアーが登場するわけでもない
ソフト禊だったが、前日のハード講座と深夜までのネガリリと
早起き禊で私の心身は予定通り限界に。

しかしソフト禊をするといつも転換ポイントが訪れる。
転換ポイントに合わせてスケジューリングしているのか
禊したから星の配置が換わるのかわからないがとにかく
まあまあのことが起こった。禊効果らしい。
「他のメンバーも禊できてましたか?!」
『できてましたよ』
よかった。高次元監修水遊び。いや禊。
それぞれ何が手放させたかは時間差でわかるだろう。

入れなかった彼女は?

「みんなが眩しくてちょっと遠くにも感じた。でも
だからこそ病気を治して元気になって活動したいという
思いがリアルになった。」


と感想をくれた。
普通の感想に見えるけど、このシンプルで素直な感想が出てくることが
なかなか難しいのである。シンプルで素直だと大切なものが届きやすい。
きっと彼女は「一緒に入れない自分」を嫌だと思い「手放したい」と思ったはずだ。
それが彼女の「禊」となった。

全員のサポートが動いてるのを感じる。
白側の変化は上品で地味である。
それを「面白くない」というなら派手な世界に行くといいのだ。

特別でなくなんでもない日常のありがたさをこんなに学んでいるのに
まだ「特別な私」を創造したいならするのも自由。

ヒーリングとは照らすこと。
照らせば影が濃くなる。
その影にもちゃんと向き合う覚悟なしにヒーリングはできない。


私も心をさらに磨いて向き合うと決めた。