01. Where you are
全てを放棄したくなるほどの絶望的な状況や苦悩に陥ったとしても、自分を守ってくれる何かがある……。『Where you are』はこうした想いを歌詞に乗せ、「夢と希望」を綴った。『Where you are』の「you」は「自分自身を守ってくれる何か」を指す。その「何か」は、苦痛や苦悩に陥っている各々が想像するものだ。レコーディングの際も常に歌詞の世界観を思い描き、切迫感を表現するようイメージして臨んだ。サビ後の息の音にも意識して聴いてほしい。
サウンド面ではギターの強いリズムが主なテーマである。原始的なバンドサウンドだけでなく、デジタル的な要素も多く取り入れた。また、両耳を音が飛び交う効果も使用。ディスコのリズムを加えることにより、遊び心も付け加えた。注目ポイントは、サビの「Where you are」部分である。何かを探すような……。

02. Get Away
『Get Away』はライブ感を意識して制作した曲である。今までの自分たちにはあまり無かった疾走感のあるロック曲を書きたいと思い、一気に仕上げた。サウンドも各々のパートが力強く演奏することで、駆け抜けるような勢いのある様子を表現。曲調からも切迫感が伝わるようなイメージをつけた。
歌詞は、失望し、絶望感か漂っているような状況でも、打開するためには前に突き進んでいかなければならない、という内容。何かを探し、もがきながらも前進していく様子が伝わればいい。

03. feeling
『feeling』は、最初のピアノリフがテーマである。基本的なピアノのメロディーに「ディレイ」というエフェクトをかけ、夢幻的な雰囲気を演出した。全体的にデジタル的なサウンドではあるが、『Where you are』と同様、両耳を音が飛び交う効果をポイントとして加えている。また、耳元で囁くような歌唱により、楽曲の世界観を表現した。
春に花が咲き、秋には葉が落ちることを美しいと思うように、悲しくて涙を流すことや、努力をして汗をかく姿もそれと同じように美しい。季節の移り変わりと同じように、涙を流すことも美しさの一つであることを歌詞に綴った。私たちは、いつも先入観で美しさを逃す。だが、少しだけ考え方を変えれば、世の中をより一層美しく見ることができると思う。