ジュネーブ半径500Mな毎日 -2ページ目

サーカー選手の作られ方

サッカー選手の作られ方



昨日、子供の学校の「学校対抗サッカー試合」の応援に行った。

ヴェルニーという所にある立派なサッカー場で

試合が行われた。


各学校、それぞれに立派なユニフォームを身につけている。

子供の学校は上半身は指定のユニフォームに、下半身は黒いパンツに統一したようで

なかなか統一感があり、強そうに見える。


前半後半あわせて30分の試合が始まる。

まず、親の白熱度がすごい

「さがって!さがって!

ポジションから外れるな!

いけーーーー!」

とスゴイ




メラニーちゃんが守るゴール

ゴールポストの横に応援団から離れて1人の男性が立っている

それはメラニーちゃんのパパ

メラニーちゃんに

「前に出てボールを取れ

下がれ!」

見送れ!」

とアドバイスを出している。

すごいステージママならぬ、サッカーパパ

監督でもないパパだけど、こうやって自分の子供に近くから指導するのは許容されているのか

こういう緩さは好き!



そして、かわいい子供選手達はというと

なるほど、こんな所にサッカー遺伝子があるのかと感心する

子供達は白熱したゲームを展開し

センタリングから

パス回しで魅せ、

ドリブルで魅せ、

フェイントで魅せ、

チームプレーも個人プレーもなかなかすごい

そんな中、起こるのが他の選手との接触



走り

他の選手と接触し

転び

膝を抱えて倒れ込み

苦痛に表情をゆがめ

歯を食いしばり

目をつぶり

傷みと闘う

審判員やチームメイトがかけより励ます

彼はやっとの思いで立ち上がる

下を向き、深く行きを吐く

丸まった背中に哀愁まで漂わせている

やがて、前を向いて、ゆっくり走り始める

傷みを忘れたかのように

再びの水を得た魚のように自由を取り戻し

再びボールにコンタクトを取りに行く


これが大体2分に1回ぐらいのペースでピッチのどこかで行われている



このアピール力の強さ!

プロサッカー選手のものだけだと思っていたらなんと

こんな子供の時から培われていたのか?

これはもう遺伝子に組み込まれているに違いない

そう確信する私でした。




サッカーを愛する血はみなさん濃いみたいで

なかなか楽しいサッカー観戦でした。



ジュネーブに来てから

一流の絵画、一流の芸術、一流のスポーツ

に触れる機会もたくさんありますが、

子供達の絵画や、歌、スポーツを見るのも

とーっても楽しいです。





あなたはラッキーなのよ!

あなたはラッキーなのよ!



週に1度、フランス語の教室に通っています。

ここは、子供がジュネーブの公立学校に通う親のための学校で

ドイツ語やフランス語、英語、数学

のコースが設けられています。

私はフランス語の会話のコースを取りました。

フランス語のライティングのコースと迷ったのですが、まあ会話の方で正解だったかな?

いろんな意味で。



フランス語の教室は夜の8時~9時半というなかなか遅い時間に行われます。

なので出席率が悪いです。

それはまた別の話として



何かについてトークをすると必ず

「で、アジアでは同じような風習があるのかしら?」

振られる時に、必ず私が最初に指されます。

他にも、フィリピン人とかベトナム人とかインド人とかいるんだから、順番に当ててよ!

って思うのですが。



そんな中、生徒達はどんどんと就職を決め、去って行きます。

みんなたくましいなと思います。



そんな中、クラスメートのママ友達に

「あなたはラッキーで羨ましい」

と言われました。

私にもそれ相応の悩みという物はあるのですが、

それでも彼女達から見たら、私は「ラッキー」な部類なのだそうです。



ママ友達は言います。

「私の夫は、ジュネーブでの仕事の契約が終わっちゃって

それで、今仕事を探しに自分の国(現在紛争中)に帰ってるのよ。

子供はなぜかフランス語だけが出来なくて、ドイツ語や英語は出来るのに、それでまた留年するかもしれないから、

アメリカの大学に行かせようか思案中なのよ。

ジュネーブの生活費は高いし、次の仕事は決まらないし、

子供の進学先も考えなきゃいけないし

なにしろお金かかかるし

それに比べたら、仕事のあるあなたの家はラッキーなのよ」




なるほど、肝に銘じます。

私の現在の悩みも、そう大きい物じゃないかもしれないです・・・・・・。



別のママ友は言います

「うちの夫は外交官(現在紛争中の国の)だったんだけど、ジュネーブの任期が終わった時に

本国(紛争中)に帰る命令だったから、当然外交官を辞めてジュネーブに残った訳よ。

そうしたら、どう?次の仕事なんて全然決まらないじゃない?

夫も私も仕事探しているけれど、本当に仕事は決まらないし、

それに、なに?

先週は同じアパートの5階に一人暮らししていたマダムが飛び降り自殺を図って、

一階のうちの窓の外に落ちて来たのよ!

もう何かが間違ってるわ。

もう私たちの生活、何かが狂い始めた感じがするわ。

あなたのアパートは一階じゃないんでしょ、ラッキーよ!」



というような話を、夜9時過ぎの帰りの車の中で

ペラペラとしゃべり続け、

授業後の変なハイな感覚と、

どうにでもなれみたいな感覚と

いや、やっぱり大変だわ、みたいな悲壮感もちょっとだけある



そんな暗い夜9時の街を走りながら

私って、まだまだラッキーなんだなーと思うのでした。

日本にいたら、どんな事にラッキーと思う生活なんだろうかとも思いながら。












先生からの注意

先生からの注意



たまたま空港から家に向かう時に、お友達のナタリアに車に乗せてもらう。

彼女はラテン系で豪快な人間なので、運転も豪快。

プジョー307SWを運転しながら

「私、本当はトラックとか運転したいのよ!」

という。

「トラック運転するようになったら、デコレーション送るよ。日本のトラックのデコレーション、すごいんだよー」

という話をして笑っていたんだけど、

突然ナタリアが、学校の教師に息子が注意された、という話を始めた



え、なんで、優秀なお子さんなのに?



「なんかね、うちの子が話す時に、身振り手振りが大きすぎるって言われたのよ

だけどね、わかる?私たちはラテン人だから、身振りしないではしゃべれないのよ!

それなのに、身振りが大きすぎるって言われても・・・・・・無理!」



身振りが大きすぎると注意される日本人が果たしているだろうか・・・・・・

そんなことを考えながら家まで送ってもらいました。

あっという間だったんだけどねー。