初めてこの言葉を目にしたとき、「あっ、なるほど!」「こんな上手い表現があったのか!」と感心しました。
この言葉を見て「長すぎる」あるいは「わかりづらい」と思われる方もいるようです。
しかし、私はこの言葉を見て、多様な背景を持つ子供たちを上手く一括りに表現できていることに気づきました。
それは、下記のように本当に多彩です。
外国籍
日本国籍
無国籍
外国生まれ
日本生まれ
日本人
外国人
ハーフ(ダブル)
クォーター
公立学校生
私立学校生
インターナショナルスクール生
不登校児
…‥‥
では、上記の子たちの共通点は何なのでしょうか。
それこそが「ルーツは外国だ」ということです。
現在は、「彼らは困難に陥っているので、支援すべきだ」という観点での議論が多いようです。しかし、塾だけでなく学校も含めた我々教育関係者はこの状況をチャンスと捉え、教育の内容をより実践的で問題解決の能力を鍛え、より多様で合理性に基づいた思考を身につけさせるための環境を整えるために利用すべきだと思います。
一般的な塾や学校でも、彼らを遠ざけるのではなく積極的に、いわゆる「転校生」を受け入れるような感覚で対応できるのが理想ではないでしょうか。
積極的に受け入れるべき理由は、
「外国にルーツを持つ子供たち」は「人材」もしくは「生きた教材」の宝庫で、日本国内の学校や塾に不足しているものを埋めてくれるピースになれる可能性を秘めている。
ということです。
このことに気づかせてくれたのは、私のところにこのようなお子様を持つ方やその知り合いの方々から多くの相談が寄せられるようになったからです。
このことは、私の塾がある札幌で観光客が増加し、自治体としての国際化が迫られていることと無関係ではないと思います。
そして、このような「外国にルーツを持つ子ども」たちとの関わり合いは、塾にとても多くの刺激をもたらし、我々を良い方向に変えてくれると同時に、我々の教室に不足しているものを指摘してくれているように感じます。
これらのことについては、次回以降に私の実体験を元に続きを書いてみます。
Written by Desaki