音譜お知らせ音譜 当社のHPに、<北海道内>で受験可能な「全中学校と高校のHPへ行くことのできるリンク集」を作りました。志望校の情報収集などにご活用ください。
ダウン
こちらのページにあるバナーをクリック!

 

 

 

3月に入り、間も無く新年度を迎えます。これから、お子様の塾や家庭教師をどうするかでお悩みの方は多いと思います。

 

 

大手の「有名塾」に入れるべきか、「個人塾」に入れるべきか‥。

 

入れるとすれば「個別」が良いのか、「一斉授業」が良いのか‥‥。

 

それとも「家庭教師」の方が良いのか‥‥‥。

 

あるいは、上記のうちの幾つかを組み合わせるべきなのか‥‥‥‥。

 

 

私自身は、上記の全てを指導する側で経験してきました。そんな私からアドバイスできることは、「3つの役割をカバーする方法を考える」ということです。

 

その3つとは下記のものです。

 

 

①入試関連の情報収集

 

②合格に必要なカリキュラムの作成と消化

 

③個別フォロー

 

 

 

「入試関連の情報収集」について

 

現在、私は独立した塾を経営しています。新年度が始まると中高一貫校は春に、私立高校では夏から秋にかけて塾関係者を対象とする入試説明会が行われ、そこに出席するのが私の大事な仕事です。

 

そこで発表される事柄は以下のようなものです。

 

 

・その年の入試における「合格最低点」や「受験者平均点」

 

 どこまで詳しいかは学校によりますが、「教科別の平均点」や場合によっては「設問ごとの正答率」が公表されます。

 

 

・翌年入試の変更点

 

「科目別配点の変更」や「科目数の追加・減少」など、受験生にとってかなり重要なことが、この説明会の場で最初に公表されることが多いです。

 

次年度入試からの「面接の導入」がこのような場で発表されたこともありました。

 

さらには、試験の中身や形式についても情報を伝えてくる場合があります。

 

 

・在校生たちの情報

 

各学年ごとの全国偏差値や学力推移の様子について数字が示されます。進学実績についても「国公立大と私立大別」、「医学部医学科」の割合、「現役と浪人生別」の細かな数字が示されます。 これらの情報は志望校選択に際して重要です。

 

入試説明会の案内状は、学校側から送られてきます。毎年欠かさず出席している塾は、皆さんがご存知の全国的な大手塾か、地元で知名度の高い塾が多いです。

 

また、授業形式的には「個別」よりも「一斉クラス」で運営を行っている塾が多く、大手で一斉クラスを手掛けている会社はほぼ間違い無く出席しています。個人塾経営の方の姿もまあまあ見かけます。

 

「なぜ、大手か個人かの違いが分かるの?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、服装と人数で大体推察できます。

 

大手塾からはビジネスマンに近いスーツ姿の者が複数で、個人塾からは個性的な服装の方が1名でというのが特徴なので直ぐに見分けられます。

 

ちなみに、近年増えてきている個別のフランチャイズを経営しているオーナーさんの姿は少ないと思います。

 

ですので、「入試情報収集力」に関しては、大手が運営する一斉クラスか、積極性のある個人塾に一日の長があると思います。

 

家庭教師の場合には、塾の非常勤講師をしている方はこの部分も期待できますが、数はとても少ないです。

 

フランチャイズの塾の場合にはオーナーの方次第なので、入会の際に尋ねてみると良いでしょう。

 

 

 

「カリキュラムの作成と消化」について

 

①で得た情報を元に必要な学習内容を挙げていき、それを1〜3年分の「年間カリキュラム」に落とし込みます。

 

もっとも専門的な経験や知識が要求される部分です。

 

消化に必要な「授業時間数の計算」と必要レベルを満たす「教材の選定」を行います。これらの観点から言うと「一斉クラス」は効率的なものを構築しやすいです。事前に考え抜かれた「パッケージ商品」として作られているからです。

 

ただ、他の習い事などのスケジュールとの兼ね合いでこのパッケージが合わない場合があります。

 

この場合には都合に合わせて個別の時間を組んでもらうことが多いかと思いますが、進学校合格に必要な内容はかなり多いので、授業料がかさみます。また、カリキュラム作成の為の情報や経験が充分にあるのかという問題もあります。

 

難関校受験を考えている場合には、それに対応したクラス運営の経験やノウハウがある人間のいる塾に相談された方が良いでしょう。

 

上記のような理由から、カリキュラムの作成・消化についても大手の一斉クラス運営塾に通う方がメリットがあります。

 

 

 

「行き詰ったときの個別フォロー」について

 

①と②では、ともに大手の一斉クラス運営塾に長所があるような書き方をしましたが、現実にはそれ以外の規模や授業形式の塾を選ぶ方もいます。

 

それは一般的に言って、この③「個別フォロー」の部分で不満や心配が存在するからです。

 

つまり、「授業についていけない」という状態です。

 

授業や宿題の分からないところをどのぐらい質問できるのかは塾によってかなり違います。

 

この部分は、1クラスの生徒数が多い大手塾を選択する際の懸念事項だと思います。

 

授業の前後にどのぐらい質問対応をしてくれるかは、「塾の違い」というよりも「担当講師の違い」と言った方が正しいかもしれません。

 

上記の点を確認できるお薦めの方法は、入会を考えている塾で、実際に通うことになるクラスの体験をして、その際に担当講師の方にどのようなフォローをしているのかを聞いてみることです。

 

クラスによって違うのはもちろん、同じクラスであっても教科ごとの講師によって結構な違いがあるものです。

 

それを参考にされると良いと思います。

 

個別の場合には、授業自体が「個別フォロー」みたいなものなので、フォローのお願いをしても単なる「無料延長」要請になってしまいます。断られることがほとんどでしょう。

 

個別フォローについては個人塾の方が積極的にやってもらえることが多いです。フォローを重視したい方は、このような塾を中心に探すのも一つの手です。

 

 

 

【最後に私がお薦めしたい方法】

 

経済的な面と効率性から言うと、年間カリキュラムのある一斉クラスがお薦めです。情報収集力については志望校について詳しいかどうかを入会の際に教室責任者もしくはクラス担当者と話して確認されると良いです。

 

 

問題は個別フォローです。

 

どんな子でも、個別フォローの時間は間違い無く必要になります。

 

ご家庭で見られる方がいらっしゃれば、それで良し。

 

いなければ、塾に相談する。

 

この際に、個別授業を取ることを薦められる場合もあります。

 

一週間のスケジュールによっては、家庭教師の方が合っている場合もあるでしょう。

 

ただし、優秀な講師はできるだけ個別フォローの子を出さないように授業を工夫しています。体験の際に、まずはそのような工夫が見られる授業かどうかの確認をお薦めします。

 

個別フォローの方法がしっかり固まっていないときに、学習が行き詰まりやすいですし、お子様の負担も増え、ご家族のストレスも増します。

 

 

 

「志望校の情報を把握する」

 

「学習内容の決定・進行」

 

「悩んでいるときの速やかなフォロー」

 

 

上記の3つを「塾・家庭教師・ご家庭」の3者でカバーし合えていれば大丈夫です。

 

 

 

Written by Desaki