お知らせ
北海道内で受験可能な「全中学・高校のHPへのリンク集」です。
※志望校の情報収集にお役立てください。
入試において、努力は万能ではありません。
死ぬ気でやれば、何でも可能になるわけではありません。
むしろ、そうせざるを得ない状況になっているのは、努力の仕方を失敗しているケースがほとんどでしょう。
私は塾を経営しています。
そして、塾は生徒の志望校合格のお手伝いをするのが大切な仕事です。
その際に、生徒に備わっていて欲しいものは残された時間です。
現在の学力よりも、持って生まれた能力よりも、大切な資源だと言えます。
掛け算の九九が分からなくても、
分数が出来なくても、
小学1年生なら問題ありません。
しかし、小学6年生なら深刻です。
中学入試には間に合いませんし、高校入試や大学入試にも間に合わない可能性が濃厚です。
持って生まれた能力は、もちろん高い方が良いですが、学習と呼ばれる練習の中で高めることが可能です。
中学生ぐらいになると、その子が持っている能力が、持って生まれたものなのか、幼少期からの練習で培ったものなのかは、身近な人以外には分からなくなります。
そして、その練習は早めに計画的に始めれば、人並みの努力で足ります。
入試に関しては、超人的な努力よりも計画性の方が有効で、現実的で、普通の人にも出来ます。
学校の定期テスト前に徹夜をするのは辛いです。終わった日には、寝るだけで一日が終わり、しばらくは勉強をしたくないことでしょう。
その期間は辛ければ、辛いほど長くなります。
それは3日かもしれません。
あるいは、2週間かもしれません。
もしかすると、次のテストの前日までやる気がせず、また徹夜をする羽目になるかもしれません。
そんな生徒が実際に存在しています。
テスト成績の良い子は、辛いやり方はしません。
定期テストの前日に塾へやって来て、私が「明日のテスト対策をする?」と訊くと、「必要ありません。それよりも株式会社の仕組みを知りたいので教えて下さい」と言う中学生が、かつていました。
その子は中3生になると世界史の参考書を読んでいました。
私の知る限り、唯一、道コンで300点満点(5教科各60点)を取った子です。
その子は、旧帝大の医学部医学科に合格しました。
周りの人達の目には、その子が中高のテスト前日もさほど勉強をしないので、常人とは頭の出来が全く違うように見えていたようです。
しかし、それは「現在の姿」だけを見ているためです。
私は、その子の小学生時代からの過ごし方を知っています。
小学生のうちに英検を2級まで片付け、
中学受験をしないのに中学受験クラスで最高成績を取り、
高校受験前に高校の参考書を読んでいた姿です。
時間を無駄にせず、早め、早めにやるべきことを片付けていました。
人生の節目にある入試や定期テスト、模試等の内容を1年早く片付ければ、周りの人々から優秀と言われ続けて褒められますが、逆に1年遅れれば楽しい事は言われません。
まさに雲泥の差です。
今日の公立高校入試結果を見て、がっかりし、落ち込んでいる子が多いことと思います。
でも、他の子に気後れしたり、引け目に感じたりせずに、これからの事を真剣に考えて、良い準備をすることが出来れば、挽回のチャンスは十分にあります。
そして、気をつけて欲しいのは、「後から死ぬ気でやれば何とかなるかも」と思うのは錯覚であることが多いということです。
確かに、部活に明け暮れていた生活の子が、受験学年に入ったり、浪人してから勉強漬けの生活に切り替え、一気に成績を上げて志望校に入るケースはあります。
しかし、そのような子は、小学生時代などに中学入試の為に精一杯に頑張った経験があり、自分が最大限に頑張ったときのスピードがどの程度なのかを知っています。
そこから逆算し、時間を残しているのです。
自分の能力の限界値を知っている子が、いわゆる「要領の良い子」です。
自分はそれに当てはまるかどうかを考えて、もしそうでないならば、まずその限界を知ることから、始めてみましょう。
でも「死ぬ気」の努力は不要ですし、すべきではありません。
マラソンのように、最後まで続けられるペースが最良です。
そして、結局はそれが一番楽で、楽しいやり方なのです。
Written by Desaki
【体験・見学をご希望の方へ】
春期講習会は新年度へ向けての塾探しの機会としてご利用される方が多いことに鑑み、以下のような対応を致します。
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