前回まではチームを中心にシーズンの振り返りをやってきましたが、今回からは各選手に衝いての振り返りです。
この流れも5年目になるのね・・・(笑)
こちらはちょっと軽めのノリで行きます。真面目に行くとしんどいので(笑)

初回はゴールキーパーとセンターバックの選手で。
ポジションごとに全5回になる予定です。


1 杉本大地
リーグ戦5試合出場 (J3リーグ 1試合出場)
天皇杯1試合出場

悩めるユースっ子1号。
今季から背番号1を背負うことになったGK。
クラブからの期待も大きかったし、五輪代表としての活躍も望まれましたが、満足の行くシーズンとはなりませんでしたね。
開幕スタメンも期待された中、清水とのポジション争いには勝てず。
清水の怪我もあって早々にスタメンの出番が回ってきたものの、その大宮戦で自らのクロス対応のミスで失点。
クロスへの飛び出しに課題がありそうなのは昨季から感じていましたが、それ以上にミスを引きずりやすい精神的な脆さが難点。動揺がモロに出やすく、ゴールキックでさえミスになってしまうこともしばしば。
結局ひとつ下の山田にポジションを奪われ、その後は天皇杯に出場したのみ。
チームが上手く行かない時に、自分も一緒になって崩れていくと感じというか。
逆にGKに不安があるとDF陣もナーバスになりやすく、それが伝播していくところもある負の連鎖感。
昨季は川勝監督から「使えば使うほど自信を失う」とのコメントも受けてましたね・・・。
五輪代表の話をすると、清水の櫛引や磐田の牲川とともにこの年代の代表GKは正直なところ不安。
ひとつ下の年代から中村航輔がグイグイ来てくれて手倉森監督としてはホッとしてるかもやけど、オーバーエイジを使う可能性も大きいと思う。
となると杉本の五輪出場は・・・となってくるわけですけど。
GKのポジション争いは難しく、少ないチャンスを上手く活かさないといけないのですが、昨季・今季とチャンスはありながら活かせていない印象が強いですね。
とは言え、ずっと年代別代表に選ばれている選手ですし、技術的には年代の中でトップクラスなのでしょう。
移籍の話題も出ているようですが、カテゴリーに関わらずまずはしっかりと出場機会を得ることを優先した方が良いと思う。
年間通じてゴールを守ることができれば自信にもなるでしょうし、まずは技術をしっかり出せるようにならないと。


21 清水圭介
リーグ戦22試合出場
天皇杯2試合出場

新加入のGK。
ポジション争いを勝ち抜き、開幕スタメンを勝ち取ったものの、2節を終えたところで骨折により離脱。
しかし復帰するとすぐさまポジションを奪い返し、最終節まで正GKとして戦いました。
一対一の飛び出しに優れ、決定的なシュートを何本も防いでくれましたし、ハイボールの処理も的確。
後方から大きな声でDF陣に指示を与えてもいて、頼もしい存在でした。
正直、ここまでやってくれると思ってなかったです。
DFラインの裏のケアがやや危なっかしいことと、時折軽率なミスを犯した点はありましたが、総合的に見て今季のGK陣の中で最もハイレベルな選手だったでしょう。
今季の新加入選手の中で最も活躍した選手でもあります。
来季の契約更新も既に発表されていますし、正GK争いの筆頭でしょうか。


33 山田元気
リーグ戦15試合出場 (J3リーグ4試合出場)

杉本のひとつ下ながら対照的なシーズンとなった印象の2年目GK。
清水の負傷、杉本の不調が揃って、チームの停滞感を打破するためというニュアンスで回ってきたスタメンのチャンスでしたが、清水の負傷が癒えるまでしっかりポジションを確保したのは立派。
技術的にはまだ未熟な印象で、特に気になったのはクロスボールに対するステップが遅いために、あまり守備範囲が広くない点。
派手なパンチングでクリアしているシーンが多かったのもそれによるものかと。
ただ、ミスをしたとしてもそれを引きずらず、大声で守備陣を鼓舞する姿は様になってました。
日々の練習で研鑽を積みながら、次のチャンスに備えたいですね。
技術的に優れながら精神的に脆い杉本と、技術的には今一歩ながらハートの強い山田。
2人をどう競わせ、どう扱っていくのかというのは難しく、興味深いところ。


34 土井康平
リーグ戦出場なし
*3月に盛岡から加入

GK陣の離脱が続いたこともあって、緊急補強として3月に盛岡から加入。
盛岡では正GKだったように思うのですが、J2でのチャレンジを優先して来てくれました。
残念ながら公式戦での出番はありませんでしたが、本当に来てくれてありがたかった。
来季は盛岡に戻るようですし、活躍を期待したいです。


2 菅沼駿哉
リーグ戦34試合出場 1得点
天皇杯3試合出場

怒る男。
磐田から加入したCB。
よく怒る。90分あれば3回は怒る。よく分からんうちに試合後の暴言で退場もする。
開幕当初は控えながら、山口もバヤリッツァもハイラインを保つにはスピードに難アリということで、出番を得てからはほぼ不動のレギュラーに。
ただし、3人の中ではスピードが有るという程度。
競り合いにも強く、能力的には良い物を持っています。
一方でボールサイドに釣られやすいため、中央にスペースを生んでしまうことも多かった印象。
熱くなりがちなので、周囲が見れなかったり、つい自分でやってしまおうと思いがちだったりするのかもしれない。
怒る前に戻れって時も(笑)俺はああいうの好きですけど(笑)
攻撃面では縦パスを狙う意識が高く、トライしていく姿勢には好感。
そこでミスになってしまうことも多かったので、ハマりだすと面白いかな。
不甲斐ないプレーをした味方を怒鳴りつけて叱咤できる京都には数少ない存在でもありました。
相手が偏りすぎてる印象(主に下畠)はあったり、よくコンビを組んでいたバヤリッツァとはそれほどコミュニケーションを取れているようには思えなかったけど。。。


3 山口智

リーグ戦17試合出場 1得点
天皇杯1試合出場

千葉から加入。
経験豊富な選手として、加入一年目ながらチームキャプテンを務めました。
リーダーとして大いに期待していたのですけど、加齢から来る衰えは正直ありましたね・・・。千葉時代の終盤にも言われてましたけど。
特にバヤリッツァとのコンビでは互いのスピード不足で穴が開きやすく、守備組織も整わなかったために一対一に晒されやすかったですし。
ラインコントロールにはさすがの落ち着きを感じましたが、負傷もあって活躍はほとんどできず。
長く在籍した千葉を出ることになり、見返したい気持ちも強かったと思うのですが、残念ながら不本意なシーズンとなってしまいました。


20 バヤリッツァ
リーグ戦36試合出場 2得点
天皇杯1試合出場

京都の壁として定着したセルビア人DF。今季も守備の中心として君臨。
高さ・強さはリーグトップクラスだと思う。ただし、好調の時のみ。
年を追うごとに気分屋な側面が強く出ることが多くなってしまいました。
こうなると相手を軽く見たような緩いプレーをしてしまい、最悪の場合試合を壊すことも。
強さに自信があるが故か、一発で奪い取ろうとしてかわされてしまったり、逸らしてしまったり。
菅沼とのコミュニケーションも怪しかったこともあり、割と奔放にプレーするので終盤戦でもDFラインに穴を空けがちに。
ハイラインを保てている時の跳ね返し役に徹するとぶっちぎりで頼りになるのですが、ついつい前に出ちゃうという(笑)
今季で契約満了になるのも致し方なしかな、と思うところですが、この4年のプレーぶりには感謝しかありません。
Jリーグで欲しがるところはまだいっぱいあるんちゃうかなぁ。
次のチームでも「趣味はソニープレイステーション」ばりのスポンサーの敵対企業持ち上げネタをやってほしいところです。