第13節

5月13日13:03@維新公園 天候:晴
山口 1ー1 京都
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/games/result/2017051301/
【京都出場メンバー(4-4-2)】
GK菅野。DF右から石櫃、高橋、下畠、本多。MF右から伊東、吉野、望月(88分:→染谷)、小屋松(79分:→仙頭)。FWイ・ヨンジェ(69分:→大黒)、闘莉王。
【得点】
山口:パク・チャニョン(58分)

京都:小屋松(21分:←本多)
【警告】

山口:なし

京都:石櫃(19分)、吉野(61分)、望月(75分)、染谷(94分)



第14節

5月17日19:03@西京極 天候:晴
京都 1ー1 水戸
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/games/result/2017051706/
【京都出場メンバー(4-4-2)】
GK菅野。DF右から石櫃、高橋、下畠、本多。MF右から湯澤(52分:→伊東)、吉野、望月、小屋松。FWイ・ヨンジェ(65分:→大黒)、闘莉王。
【得点】
京都:大黒(71分:PK)

水戸:前田(17分)
【警告】

京都:なし

水戸:田向(57分)、福井(93分)



第15節

5月21日15:03@味スタ 天候:晴
東京V 1ー2 京都
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/games/result/2017052107/
【京都出場メンバー(4-4-2)】
GK菅野。DF右から石櫃、高橋、下畠、本多。MF右から田村(55分:→伊東)、吉野、望月(HT:→染谷)、小屋松。FWケヴィン・オリス、闘莉王。
【得点】
東京V:ドウグラス・ヴィエイラ(40分)

京都:本多(67分:←石櫃)、ケヴィン・オリス(80分:←闘莉王)
【警告】

東京V:高木善(91分)

京都:高橋(51分)、闘莉王(94分)、伊東(96分)



第16節

5月27日15:03@西京極 天候:晴
京都 1ー1 岐阜
試合記録: http://www.sanga-fc.jp/games/result/2017052709/
【京都出場メンバー(4-4-2)】
GK菅野。DF右から石櫃、高橋、下畠、本多。MF右から内田(65分:→伊東)、吉野、望月(71分:→ハ・ソンミン)、小屋松。FWケヴィン・オリス、イ・ヨンジェ(76分:→闘莉王)。
【得点】
京都:伊東(75分:←小屋松)

岐阜:小野(62分)
【警告】

京都:下畠(92分)

岐阜:なし





5月の日程を終えました。
前回はGW連戦のことを書きましたが、その後4試合を戦って1勝3分。
降格争いからは少し抜け出した感じがありますが、勝ち点はそれほど伸びず、順位も16位になっています。
リーグ自体が団子状態なので、1節ごとにガラッと順位が変わる状況ではありますけど。


ここ4試合の流れ

GWが終わって1週間空き、またも連戦。
岩崎がU-20代表遠征で離脱し、ケヴィンが主審への侮辱行為で2試合出場停止となっていたので、ツインタワーの高さと小屋松・岩崎の運動量&スピードをベースとしたサッカーから変える必要がありました。

山口戦はヨンジェと闘莉王のツートップでスタート。
闘莉王の高さと、ヨンジェの裏への走り込みでペースを握り、闘莉王のPK失敗はあったもののセットプレーから早々に先制。
しかし山口の攻撃に守備陣が振り回されるシーンも目立ち、後半にCKから追い付かれてしまいました。
終盤は染谷を入れたパワープレーも見せますが、特に有効な手立てとはならず。

続く水戸戦もヨンジェと闘莉王を軸に序盤は押し気味に進めたものの、パスミスを奪われたところから前田に見事な先制ゴールを決められてしまいました。
地上戦をベースにした崩しを見せようとしますが、単調な攻撃が多く、苦しみました。
しかしようやくいい形での崩しから望月がPKを奪取し、これを大黒がしっかり決めて追いつきました。

連戦最後はアウェーでの東京V戦。ケヴィンが復帰して闘莉王とのツインタワーを形成。
高さ勝負では優位に立てていたものの、前半は一方的にボールを握られて押し込まれました。
なんとか凌いでいましたが、下畠がクロス処理を誤り、先制を許しました。
後半になると前線の守備を強めるようになり、東京Vのリズムを狂わせ、セットプレーから本多のヘッドで同点。さらにケヴィンが強烈なミドルシュートを叩き込んで、今季初の逆転勝利となりました。

1週空いて、今季初の連勝を賭けて臨んだ岐阜戦。
疲労を考慮して闘莉王はベンチスタートとなり、ケヴィンとヨンジェがツートップを組みました。
山口戦や東京V戦と同様に相手にボールを保持される展開でしたが、守備はだいぶ丁寧にできるようになっていましたね。相手の運動量も少なかったですが、バランスが崩れることは少なく、しっかりと要所は抑えていました。
しかしクロスボールを相手と競り合った菅野がキャッチしきれず、こぼれたところを押し込まれます。
それでも交代で入ったソンミンの縦パスから吉野と小屋松の連携で左サイドを崩し、クロスに伊東が飛び込む綺麗な形で同点に。
さらに闘莉王を投入して畳み掛けようとはしましたが、パワープレーはほぼハマらずにドローに終わりました。


脱ツインタワーに向けて

GW連戦の記事 では、ツインタワーと両サイドハーフの負担が大きい戦いからの発展に向けたトライが中途半端になっていたことを取り上げました。
出場停止や代表遠征という外的要因はありましたけど、今月の4試合ではそういったマイナーチェンジへの志向が大きく見られたように思います。

やはり代表的なのはツートップの組み合わせで、ヨンジェが多く起用されたことによって裏への飛び出しが多用されるようになりました。
そこに闘莉王もしくはケヴィンの高さを組み合わせることにより、セカンドボール回収のためにサイドハーフが長い距離を何度も走らなくて良くなったところがあります。
最前線の2人でまずは攻撃の第一歩を作るような感じですね。
あとはそこからどう相手を押し込んでいくかですけど、そこはまだまだ。
水戸戦のPK奪取に繋がったプレーや、岐阜戦の同点ゴールは良い形で、後方から追い越した選手を使えていましたけど、回数は少なめ。
後方からショートパスで組み立てていく形も引き続き重ねていますが、有効な攻撃にはなかなか繋がっていない印象ですね。
毎試合のように布部監督からは「シンプルに」という指示が試合中に入っていますが、そこから推測するに普段の練習では後方から組み上げる攻撃を志向している一方で、布部監督の中ではまだ実戦では物足りないレベルということなのでしょうか。
今後もしばらくは同じような形になるかもしれません。

関連するのは、サイドハーフのチョイス。
岩崎がいないため、様々な選手が起用されています。
ここまで見ている限りでは伊東が入ったときが最も攻撃が回りやすく、石櫃も効果的に攻め上がれる印象があります。
運動量の問題か、守備面の問題なのか、あまりスタメンでは起用されていませんが、今後は岩崎との併用になってくるでしょうか。
湯澤や内田が起用されたのはフィジカルや守備面での期待でしょうからね。
ただ後方からの組み立てを志向するなら、やはりボールを受けて捌ける選手が前線に欲しいところです。
ツートップの選択、具体的にはツインタワーの扱いと含めて今後の注目点です。

守備面に関しては、山口戦や東京V戦でかなり厳しい印象を受けていましたが、岐阜戦では後方の8人の守備がだいぶ徹底されていました。
前線でもヨンジェとケヴィンは献身的にコースを切りに行ってくれる上、後方の穴埋めも真面目にこなしてくれていたので、今までになく安定感はありました。
ここは去年のベースや大嶽コーチたちを活かせるところですし、続けていきたいところ。
ただここも闘莉王が先発に入るとまた変わってきますし、布部監督が闘莉王を外したがらない様子もあるので、どうなるかというところでしょうか。

残念ながらU-20日本代表が敗退してしまったので、岩崎がじきに戻ってきます。
その上でチームがどういう選択をするかを6月は見ていくことになるでしょうか。
外的要因がないと変化を付けないことにやや不満はありますし、熟成はかなり遅いですけれど、現状としては変化を付けようという動きや方向性は理解できるといったところ。
それをどう深めることができるかというのは監督の手腕ですし、今後のチームの浮沈にも関わってくるでしょう。
もうすぐ対戦も一巡しますしね。そのあたりで今季の目標を開幕前から見直すなり、再設定するなりをすることになるでしょう。


―2017シーズン通算記録―
5勝6分5敗 勝ち点21
20得点 20失点
今節終了時点での順位:16位


【ゴール】

7点:闘莉王

3点:小屋松、ケヴィン・オリス

2点:仙頭

1点:望月、岩崎、大黒、本多、伊東

【アシスト】

2アシスト:ケヴィン・オリス、岩崎、石櫃

1アシスト:エスクデロ、ヨンジェ、大野、湯澤、ハ・ソンミン、吉野、伊東、本多、闘莉王、小屋松

【累積警告】

3枚:吉野、染谷、闘莉王

2枚:仙頭、石櫃、望月、高橋

1枚:エスクデロ、ヨンジェ、大野、湯澤、ケヴィン・オリス、石櫃、菅野、ハ・ソンミン、小屋松、伊東、下畠


*ケヴィン・オリスは一発退場による出場停止が1回アリ