許すこと | 今日の空模様

今日の空模様

日々の出来事を徒然なるままに・・・

わかってるんだよ

ひどく 馬鹿げていることだって。


いつまで、引きずっているんだ?

いつまで、悲劇のヒロインみたいな顔してるんだ?ってね。



でも、許せないって思う自分も本当。

何十年たっても、当時の悲しみや心の痛みが蘇るんだよね。



一度、乗り越えてしまえば、

きっと、あの頃のように“友達”に戻れるって思う。

だけど乗り越えると、自分が自分でなくなるような感じと

今まで単に意地を張り続けてきたんじゃないか?って

思い知らされるのが怖い。



昨日届いた一通のハガキ。

ケンカをしながらも、日々を楽しく過ごしていた

“友達”・・・いや、“親友”からのもの。

年賀状のやり取りは続いていたけど

ただ、それだけの繋がりだった人から

一緒にランチをしないかという誘いだった。

もう一人の“親友”と共に。




中三の秋。

私はイジメにあった。

直接ケガをするようなモノではなかったけど

陰口、クラス中での仲間はずれ、いたずら書き。

すごく陰湿なものだった。



理由?

いじめられてる男子を、ちょっとかばっただけ。

アホらしい。

正しいことをして、何が悪い!って思ったから

私には痛くも痒くもなかった。



“親友”たちは、

『ゴメン、私たちまでやられるから・・・』と距離を置いた。



いじめられることよりも、

この事の方が、ずっとずっと痛かった。





私は一人で、受験勉強に向かった。

ひたすら卒業の日を夢見て、毎日を過ごしていた。

無視されるなら、こっちも無視をしてやる!



耐えて、耐えて、やっとその日がきた!



高校生活は楽しかった。

私を知らない人の方が多いし・・・と思ったら

その“親友”が同じ学校だった(苦笑)

すると、その人は手のひらを返したように近づいてきた。



「あの時は、ゴメンネ」



私は笑って、良いんだよ~って言ったけど

心の中では、全然許せてなかった。




ひどい女、ひどい人間だ!私は!!



“親友”は中学の同窓会があるたびに、私に連絡をくれる。

「行かない」

私には、その答えしかない。

クラス中がはじき出した私に同窓会に来いって・・・

無神経。





でも、私は「ゴメンネ、用事が重なっていて・・・」と断る。

ニッコリ微笑んだ仮面の下で、アッカンベ~をしている。



やな女!やな人間!!!私は!




そんな自分も、いろんな人に出会い、学び

高校で共に同じ“夢”に突き進んだ仲間(親友)

子どもたちを通じてのお友達や

現在の様々な活動を通しての“親友”も沢山できました。

おかげさまで♪

日々、楽しく忙しく過ごさせてもらってます。



あの時のことなど思い出す間もないほどに。




それでも・・・

今回のハガキには、“親友”の覚悟みたいなものが見えた気がする。

メールアドレスを書き込んできた。

30年以上で、初めてのことだ。




20年以上前だけど、一度だけ“原因”を作った

男子から電話をもらったことがあった。

「なんで同窓会来ないの?

 SORAさん、もしかして俺らのこと、怒ってる?」



「うん、そりゃそうでしょ」と言ってあげた。(イヂワル)




だから、“親友”も、私が避けているってことは知ってるはず。

それでも、ずっと年賀状を送り続けてくれていた。

そして今回のハガキ。




応えなきゃいけない。



私はもしかしたら、自分が受けた痛み以上に

“親友”や、その周りにいたクラスメイトたちを

ずっとずっと、しばり続けてきたのかもしれない。





でも、あの当時の痛み、悲しみを隠しきれる自信がない。

それでも・・・

許さなければいけない時がきたのかもしれない。

“親友”も、クラスメイトも、そして自分自身も・・・。




いじめはイカンよ。

ずっと、ずっと・・・傷つけられた方も

傷つけた方も・・・

苦しみの海の底から上がってくるのは苦しいんだよ。



強くありたい者は、

やさしくなければいけないんだよ。




だから、私はメールを出すことにしました。

遅すぎるけどね。