「松山千春 『眠れない』に思うこと~松山千春 全作品解説125~」S2609

 

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◇更新履歴
V1.0:2014.9.16 初稿
V1.1:2014.9.17 追記

V1.2:2024.3.06 各項目の追加、追記


■「眠れない」編曲者:飛澤宏元
1985年11月28日発売のアルバム 『風の歌がきこえる』のLP A面2曲目(CD 2曲目/全10曲)

 

 

 ※ 直近の演奏実績

・松山千春コンサート・ツアー1990春

・サマースペシャルライブ1992

 

 

 

◆所有収録アナログ・アルバム

・バースデイ・メッセージ応募はがき

◆所有収録CD・アルバム

◆所有収録ミュージックテープ

◆レコーディングミュージシャン

 

◆2014.9.17 夢野旅人

1988秋、一回目のアンコールや二回目のアンコールの一曲目で演奏されたとき。

イントロのSE(Sound Effect:効果音)として固定電話の呼び出し音が使われた。

当時、印象的だったがあまり意味を考えなかった。

 

いつもひとりの男が、誰かに電話しても誰も出ない。

孤独感を演出したかったのかなと、26年目にして、昨日思ったわけです。

 

◆2014.9.16 夢野旅人

最近、前ほど眠れなくなった。

余計なことを考えてもしょうがないのに。

心境は、千春が20代最後の年にリリースした「眠れない」に近い。

 

~むなしさだけの人生だけど~「街」(1979)

~深くため息ついてみたら~ 眠れぬ自分に気がついた~暗い闇の その中で もがき回るために 今日まで生きたわけじゃない~「私の明日には」(1980)

~泣いて 涙がかれるまで 泣いて 心が笑うまで~「夜」(1981)

~黄昏せまる頃 ため息ひとつ~「黄昏」(1982)

 

松山千春の20代の作品には、ため息や、むなしい、さびしいいったフレーズのある唄があった。

人生賛歌や、今夜お前に逢いたい、逢いにいくといったラブソングだけではなく、行き止まりで暗鬱な曲があった。

今、もがいている詞の曲があった。

 

~一日がなんとなく 過ぎていく あとは 

眠れない 眠れない 暗い夜 過ごす

とても怖い とても苦しい~

 

~いつもいつもひとり

誰か 今すぐ僕をここから 連れ出して~

 

「孤独な心」はあるにせよ、これほどストレートな表現の暗鬱な曲は、この「眠れない」が最後でしょう。

 

ライブでの演奏は、1992年夏のイベントが最後。

自律神経失調症を患い、検査、入院をくりかえした春。

この年、初のコンサートとなる夏のイベント。

 

アンコールでこの歌を選曲したのは至極当然のように思えた。

このイベントを最後にライブでは耳にしなくなった。

 

友人が、「ライブで、あんな歌を歌うのであれば、『眠れない』みたいなカッコいい曲演ればいいのに」とよく言う。

 

50歳をとうに過ぎ、人生の最終章の真っ只中にいる松山千春。

~♪なんて楽しい 人生なのか(生きております)~と、高らかに歌う、現在の千春。

 

怖いとか、苦しい、不安で眠れないといった心境とは、もうほど遠いのだろう。 

「自壊」は歌っても、この曲は自ら選曲しないかなと。

それは「夜」や「私の明日には」などにも言えることである。

 

だけど、今の自分みたいに、人はいくつになろうとも不安や孤独感に苛まれる。

いや、年を重ねるほど漠然とした不安や孤独感は増している。

 

確かに、友人がいうノリだけのさして歌詞に意味を見いだせないラブソングよりは、「眠れない」のほうが今の自分にも合っていると思うわけです。

 

◆歌詞、オフィシャル動画・音源

 

一日が何となく 過ぎてゆく あとは 

眠れない 眠れない 暗い夜 すごす 

とても怖い とても寂しい 

誰か 今すぐ僕を ここから連れ出して 

 

ため息がおし寄せる ついてない夜は 

風が泣く 風が泣く ふるえ出す心 

何が悪い 何がおかしい 

誰か今すぐ僕を ここから連れ出して 

 

窓ごしに月を見る 青白く光り 

星が降る 星が降る 手がとどく そして

いつもひとり いつもひとり 

誰か今すぐ僕を ここから連れ出して

 

◇松山千春 2024.4.3リリース「友よ」

 

◆D. 1985-1987 松山千春全作品(解説)に思うこと ~松山千春 全作品解説4~ インデックス4 (1985~1987)

 

 

 

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