ドクター西東の診療日記 | 妄想のはけ口

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説明不要

○○○○年 ○月○日

今日はとある施設へ視察に行った。
ひとたび中に入ると子供たちの元気な声が聞こえてきた。
みんな、本当に元気なようでよかった。

○月○日
視察2日目。
施設の人によると、ここにいるこの中で一人だけ、体の傷が耐えない子がいるらしい。
早速その子を診察してみると、やはり体は傷だらけ。すべての体の傷をふさいだ後、
顔の傷も治療しようとしたが、本人はかたくなに拒む。
何でだろう・・・

(ここからちょうど一か月分、日記がぐちゃぐちゃに汚れてしまって読むことができない)

○月○日

あれから施設の人としっかり話をした結果、あの子を引き取ることになった。
なぜか・・どうしても放って置いてはならないような気がしたからだ。
それと、怪我などをしたときは医者である私がそばにいたほうがいいと思ったから・・
施設の友達と別れるのはつらそうだったけど、それでも顔を曇らせないこの子は立派だ。
この子は「また会いにくるからな!」と元気な声で施設に別れを告げた。

追記
そうだ・・この子にも名前をつけてあげないと・・
やっぱり、子供は健康が一番。
よし、きょうからこの子の名前は「健一」だ!












(空白)









4月○日

今日は我が息子の入学式だった。
せっかくの入学式なのに、
健一は「かっこいいから」という理由で顔に傷を残したまま式に参列してしまった。
傷口から菌が入って膿んだらどうするんだ・・

追記
健一が家に帰ってきたので顔を見ると、やはり少し膿んでいるようだったので
本人の反対を押し切り消毒、そして絆創膏を貼ってやった。
健一は「これはこれでいいかも」と言っていた。
昔から思っていたが、やっぱり調子がいいやつだな。

4月10日

保健室でお茶を飲んでいると、陸上部の子が怪我をしたという連絡が入ってきたので、
すぐさま運動場に駆けつけた。ただ足を攣っただけで大事には至らなかったので
ホッとした。すぐに処置を施すと、また元気に走り出した。

そうそう、今日足を攣った子は終止「プギャーww」と笑っていたな・・
何事にもめげずに笑い飛ばすのはとてもいいこと。きっとこれからも健康でいるんだろうな。

4月30日

ふと、職員室で出席簿を見ていると、ほぼ全員無欠席なのに驚いた。
普通、このくらいの時期になると学校がだるくなってしまいがちだけど、
ここの子はそうでもないみたい。いい学校生活でよかった・・・

後、健一が本名ではなく「G1」と名乗って在籍していることが今日はじめてわかった。
どんな理由があるのかはわからないけど、多分かっこいいからなんだろうな・・

5月3日

今日は包帯先生が保健室にやってきた。
特に異常がないようなので、部分的に包帯を交換した。
先生は終止顔を赤らめていたけれど、あれは一体・・・
何はともあれ、健康に過ごせているようでよかった。
今度近くの公園でのお花見に誘ってみようかな・・・

(○になっているところは間違えて西東先生がコーヒーをこぼしてしまったので読む事ができません)