4か月ぶりになりますが、新型コロナウィルス関連の記事になります。
新規感染者数は世界的に1月あたりにピークがありその後減少に転じていましたが、4月に入って急増しており前回ピーク時と同じくらいの水準になってきました。国内でも3月に緊急事態宣言が解除されてから大阪を中心に感染者数が急増しており、早くも再度自粛を余儀なくされるムードになってきています。
ワクチン接種が進んでいるアメリカ等の国では感染者数のぶり返しが比較的落ち着いており、事態の打開には自粛を繰り返すよりワクチン接種の速やかな普及が必要に思えます。
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現在出回っているワクチンはファイザー製のものですが、-75℃での保存が必要で、解凍後は冷蔵で5日以内に使わないといけません。2回の接種が必要で1回目を接種後3週間後に打つことになっています。ワクチンは無料ですが、国が厳格に在庫・接種データを管理する仕組みを整備しています。
現状接種が済んでいるのは医療従事者のみで約110万人と、ようやく全国民の1%程度が終わったかなというところです。予定では来週から高齢者の接種が始まることになっていますが調達予定を見るとある程度の量が供給されるのが5月に入ってからになりそうで、高齢者接種が本格的に始まるのは来月からで、一般人向け接種は7月以降になりそうです。
来月にはモデルナ、アストラゼネカなど他社のワクチンも国内承認される見込みで、夏以降には接種の選択肢が広がると思われます。ただこの時期はほぼオリンピックの開会式の時期と重なるので、色々と混乱が予想されます。
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こんなスケジュールですので、高齢者に接種が普及すると思われる今後3か月くらいは自粛と制限緩和を繰り返す展開になるんじゃないかと思います。最近の日本株(特にバリュー株)が冴えないのは思い当たる限りワクチン接種の遅れと感染者急増の影響が大きい気がします。
元々想定したスケジュールよりは既にかなり遅れており、今後のワクチンの入荷、国の体制作りのスピードによってはさらに遅れる可能性もあるので急ピッチでお願いしたいところです。
今回話題に上げなかった治療薬については最近新しい話は何もなく、当面新薬は出てこないでしょうからかからないように細心の注意を払うしかありません。