本日は、卒業生(協会員)からのご質問と回答についてのお話です。
普段は【会員限定】の記事にするのですが、一般の方にも知っておいてもらった方が良い内容だったので、施術対象者の許可も得て、ブログでご紹介することになりました。
卒業生(協会員)からのご質問
卒業生Yさんの質問
施術対象者の状態
50代の女性で、10年以上前に便秘で悩んでおり、ずっとウォッシュレットを使い排便をしていました。
それでも数年前からお腹が張り、食欲もなくなり、「このままではいけない」と、私のサロンへ通い始めました。
ご来店時、排便は朝に必ずあったので、悩みは「便秘」というより、排便をしても、その後に何度も排便をする事。
それも午前中に4回程行くそうで、1~2回目は便の状態も悪くなく、しっかりと出るのですが、
3回目、4回目はお腹が重くて仕事が手につかずウォッシュレットを使って出す、ということです。
でも、ウォシュレットを使って出しても、お昼ごはんもお腹が張って食べれない状態になる、との事。
また、排便は毎日しっかり出てるのに、いつもお腹が重く、気分も落ちやすく、一時は精神安定剤も飲まれていました。
現在のサポート内容
私のサロンには月2回で通われています。
始めは、お腹に良いものを、ネットで、お茶だったり、酵素だったり、サプリだったり摂っていたので、
「それで良くならないなら外していきましょう」と、全部、少しづつ外してもらいました。
お食事もバランス良く摂っておられ、飲み物も冷たいものは避けておられます。
サロンに通い出してから、セルフマッサージもしっかりされており、
今では、朝も、昼もご飯が食べれるようになりお腹の重さを感じるのも減ってきたようです。
ただ、「早食い」なので、それが呼吸の浅さや横行が張りに繋がっているのでは?と考えたので
「早食いは消化にも負担がかかる」というお話もしましたが、そこはクセなのでなかなか直せないようです。
腸の状態と変化
腸ははじめ、横行がとても固く、おへその横も左右で固く施術をしていると腸がボコッと波うつように出ていましたが、
数ヶ月たつと、横行や、おへそ周りは固く感じる日が減り、始めはたまに出ていた下行の痛みも出なくなってきました。
本人は、とにかくお薬は飲みたくなくて、自然療法である美腸セラピーで良くなりたいと言っていただいてます。
そして実際に施術に通ってくれているうちに、お腹の重みも無くなり、ウォッシュレットを使わない日も増えています。
でも、残便感が気になり、ウォッシュレットを使うと、ウサギのフン程度の便が出て、お腹がスッキリするそうです。
この方の腸は「過敏性」と長年のウォッシュレットによる「肛門付近の筋肉の弱り」もあると考えていましたが
最近、病院へ行ったら「小腸の癒着で小腸にガスがたままっている。だからお腹が張り、重い」と言われたそうで
私も、この状況を先生にお聞きしたく連絡しました。お返事、お時間が空いた時でお願いいたします。
松下の回答
詳しい情報を有難うございます。施術対象者の方についてですが、
ポイント1,
ウォシュレットで出していても、お腹は張るし、何度も排便に行く
これはウォシュレットで出せるのって、大腸の出口付近まで行った分だけなので、大腸の上行や横行に残っている分や、小腸に残っている分は出ないため、それが時間の経過とともにまた出口にきて、排泄を何度もする、という状況かと思います。
ということは、小腸や大腸の他の部分もケアが必要だということになります。
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ポイント2,
お昼ごはんもお腹が張って食べれない状態に、・・・病院へ行ったら小腸の癒着で小腸にガス
小腸の癒着がどのような原因からきたかはわかりませんが、病院の先生も「小腸に問題をもっている」という結論を出しているわけですから、小腸の働きを上げていくことが一番ですね。それが我々の施術で出来ますから、自信をもって施術を続けてください。
ちなみに、小腸の働きが弱いから小腸内壁に残った汚れなどがガスを発生させ、お腹を張らしやすくなる。でも、美腸セラピーで腸壁の新陳代謝があがったら、ガス張りも軽減してくるはずです。
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ポイント3,
横行がとても硬く、おへその横も左右で固く・・・腸がボコッと波うつように
ここから考えられるのは、(卒業生Yさん)が横行だと思っている部分は、横行の溜まりではなく、思考点の硬さと、肝点の硬さだと推測できます。
思考点は精神安定剤を飲んでいたこともある、という点から想像できます。また長年のお腹張りって血液も必ず汚れてきますから、肝点の硬さだと考えられます。
じゃぁ横行は?というと、おへそ周りの波うつ固さが垂れ下がった横行結腸だと考えられ、横行の垂れ下がりがあるから、上行にも便が溜まりやすく、何度もトイレへ行くことになります。そうなると、横行を持ち上げるケアもしてあげることが有効です。
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ご質問内容を見る限り、ちゃんと(卒業生Yさん)のサポート(施術)で、少しずつ改善していってる感じですね。
そして今後の課題は、横行の垂れ下がりを持ち上げていくことや、小腸の弱りをリハビリしていくこと、もしかしたら小腸に詰まり点(動きが弱い部分)も持っている(癒着部分かな?)ので、
そこを見つけて本人も普段からそこを自分でケアしていくことが出来れば、もう一段階、腸を元気にしていくことが出来ると思います。
卒業生Yさんからの返信
先生、お忙しい中お返事ありがとうございます。少し、自信がもてました。
この方ですが「鍼」と「美腸セラピー」に通っていて、ここ2ヵ月は鍼の方へ行ってたのですが、
その間にお腹がまた張ってきたので、病院へ行ったら小腸の癒着の話を言われたそうです。
それで「癒着は美腸セラピーで外れますか?」と質問されたのですが、先生、癒着は外れるものなんでしょうか?
小腸に癒着について、この方へお返事したいので、何度もすいませんがお願いします。
(追加情報ですが、このお客様は昔、子宮を取っておられます)
松下の回答
なるほど、子宮の手術で癒着したのですね。
確かに最近は子宮を摘出した手術をする人も増えていて、そこからさらに腸が弱る人も多いです。
この方のように手術時に腸が癒着して動きが悪くなり、そこから腸に汚れが溜まりやすくなる方も少なくありません。
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>「癒着は外れるものなのでしょうか?」
癒着は施術で外せるようなものではありません。例えば火傷などで皮膚と皮膚がくっついちゃった人の皮膚を無理に剥がすと皮膚自体がめくれてしまいますよね。
腸も癒着した部分を無理に剥がすと皮膚にダメージとなるし、腸は薄いので腸が破けてしまうことも考えられますから、施術で癒着は剥がせるようなものではありません。
また、手術などで剥がすといっても、メスで切り離してもジュクジュクになってる部分がまた他とくっつくから、わざわざする必要が無い、ってことになります。
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では、どうやってケアするのか。
もちろん、癒着した部分は腸の動きが悪くなるので、その部分(癒着部の前後)を普段から施術で動きやすくしてあげることと、
その方にも動きが悪くなった部分を感じ取れるようにセルフの練習をしてもらって、動きが悪い部分を自分で普段から動かすようにしていけばクリアできます。
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ついでに言うと、時々「癒着した腸を外せます」なんてことをいうお店(サロン)もあるみたいですが、それは「癒着」の仕組みを知らなくて言ってるのかもしれないし、
癒着でもなんでもない腸の固い部分を緩めて「癒着がとれました」とか言ってるだけなので、正直あんまり腸を理解していないのだと思います。だからそういうことを簡単に言っちゃうお店には行かないほうが無難です。
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また、さっきも言いましたが、子宮の手術の後に腸がさらに弱るのは、女性ホルモンと腸が連動しているからで
その部位の手術をした方は放っておいても腸が弱りやすい状況なので、美腸セラピーでしっかりサポートしてあげてくださいね。
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以上が卒業生からの質問と回答になります。不腸で悩む方の参考になれば幸いです。
ちなみに、腸セラピー系の施術は「どこでも同じ」ではありません。
本気の不腸で悩む人こそ、美腸セラピーサロンを頼ってくださいね。
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美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会
理事長 松下大山
※美腸セラピーは、あくまでも「予防療法」であり、「医療行為」ではありません。施術により直接的に病状や疾患の改善および完治を目的とするものではなく、人が本来持つ自己治癒力を高めることで、健康維持・増進を目指すものです。