松島で迎えた2日目の朝。6時に目が覚め、朝風呂に。
そこで、ほとんどの男性メンバーと会う。皆さん、朝が早い年齢ですもんね(笑)
露天風呂からは日の出は見えなかったけど、朝もやにうっすらと浮かぶ島々の影と、
漁に向かう小さな船とのバランスが、水墨画のようでこれはこれで風情があっていいもんでした。
朝飯は、しじみご飯にしじみのみそ汁にしじみの鍋!
昨夜のアルコールを考えての朝ごはんなんでしょうか?(^^;
でも、これまた大変美味しゅうございました。岸朝子です(2回目!)
8時にはホテルの前で記念撮影をし、いよいよ南三陸町から岩手・一ノ関市に向けて出発。
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出発してしばらくは、こんないつもと変わらないのどかな風景が続いていましたが、
急にこんな景色に切り替わります。
画面の右側が海の方向ですが、橋のガードレールが津波で全て左側の山側に傾いてしまっています。
中央に見えるのは防災センターの現在の姿です。
ここで最後まで防災無線で住民に避難を呼びかけた女性が津波に飲まれ亡くなったことは、ご存知の方もいらっしゃると思います。
ガイドさんが言うには、この建物は津波の恐怖を後世に伝えるために残すらしいとのコトでした。
その防災センターの周りには、何一つありません。
電信柱は電力の復帰の為に新しく建てられたものです。
かと思うと、3階建ての建物と変わらない高さまで積み上げられた瓦礫の山が。
その3階建てのマンション?アパート?の右上には、未だに撤去されずに乗用車が乗っかったままに。
そして海岸線からかなり離れたとこに今も横たわる漁船。
途中、トイレ休憩で立ち寄った道の駅の横にあったレストラン。
入口から奥まで全部ぶち抜かれていました。
ここは海水浴地としても有名だったらしく、20~30m先に砂浜が広がっていました。
レストランの裏側。
ここに来る海水浴客の多くの人が利用していたであろう線路は、無残なまま残っていました。
でも、そんな場所にでも新しく家を建てている方もおられる様子でした。
この新築中の家を見つけた時に、なぜか赤ちゃんが生まれた時のような、新しい命とゆーか、新たなパワーがこの地に生まれてるんだな~って。
勝手な感想だけど、少し嬉しくなりました。
そして、『がんばろう!東北』や『がんばろう!宮城』ってのぼり各地で見られたけど、
kentaが心に残ったのは、ガソリンスタンドの前に掲げてあった
『モノは流されても、俺たちの心は流されない!』
って言葉。
バスの車窓から一瞬だけ見えたその言葉に、単純なのか涙が出そうになった。
これも見えるかな。※画像をクリックすると大きく表示されます。
『全世界のみなさんありがとう』って。
まだまだこれからで、誰かに感謝出来るような状態じゃない人もいるかもしれないのに、
『全世界のみなさんありがとう』って。
この他にも仮設のコンビニの一面に、
『自衛隊のみなさん、警察のみなさん、ボランティアの皆さん、ごくろうさまです』
みたいな事も書いてあった。
今回の震災で、報道されてる以上に何倍も何十倍も自衛隊や警察、消防団、ボランティアの方々が活躍されてるんだと思う。
でも、本当に心からの『ありがとう』や『ごくろうさま』って言われると、
それだけで疲れも吹っ飛ぶし、また頑張ろうって気になるって言ってた自衛官の言葉を思い出しました。
今現在、あの震災から今まで何不自由なく生活してる自分は、
ちゃんと誰かに『ありがとう』『ごくろうさま』って言えてるのか?
凄く恥ずかしい、情けない気持ちになりました。
そして、バスは岩手県平泉・に入りました。
ここで昼食。
元祖盛り出し式『平泉わんこそば』を頂きました。
普通のわんこそばは、次々にせかされるように入れられながら食べますが、
盛り出し式は、最初から各お椀に盛り分けられているものを自分のペースでお椀に入れながら食べます。
味に飽きが来ないように、様々な薬味や海苔、鰹節、香の物などがあり、24椀美味しく頂きました。
そして今回のの旅行の最後は、今年6月に世界遺産登録された『中尊寺金色堂』の見学です。
けっこう山の中腹にあるので、食後の登りがしんどかった(^^;
画面の奥に見えるのが、金色堂が入っている建物です。
もちろん撮影は禁止なので金色堂の画像はありませんが、びっくりするぐらい光り輝いています!
そしてこの金箔11kgは石川県金沢のものを使用しているとのことでした。
隣の県ってだけですが、なんか嬉しかったです(*^.^*)
でもそれ以上に、なんでこの時代に石川県の金箔を取り寄せてまで使ったのか不思議でした。
ちょうど紅葉も見頃だったようで、歴史を守ってきた建造物とマッチしてとても風情があって美しい場所でした。
見学を終え、JR一ノ関駅に向かい帰路に着くことに。
その駅構内で見かけたこのスローガン。
『がんばろう!いちのせき』『がんばろう!気仙』の横に、
『世界中の皆様、あたたかいご支援・ご声援ありがとうございます。復興に向かって1歩1歩着実に歩んでいます』
と書いてあります。
あんなことがあったのに、それでも前に向かって進んでいる人達がいる。
俺はどうなんだ?1年前、10年前と比べて成長できているのか?
そして、ガイドさんが言っていた
『がんばろう!東北。じゃないんです!東北は頑張っているんです!』
って言葉が胸に刺さりました。
今のままの俺じゃダメだって、今回の旅行はそう改めて自分に気付かしてくれることが多い旅行でした。
いつかまた、東北に来るときには堂々と胸を張って
『東北もがんばったね!でも、俺も頑張ってここまで来たよ』
って言えるような男にならんとアカンなって強く誓って、東北を後にしました。
今回の旅行は感じること、考えることが膨大でなかなかブログにまとめきれることが出来ませんでした。
特に、もしkentaの言葉足らず・説明足らずで不快な思いをされた方がいましたら、
本当に申し訳ありません。深くお詫び申し上げます。
最後に、この旅行を企画してくださった旅行企画・石川先輩と、主催して頂いた北陸銀行様、
そして若輩者の私を快く和に入れて頂いた大先輩の皆様方に感謝致します。
本当にありがとうございました。