自閉症児と感覚統合 | エルの引き出し

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一人娘は自閉症♪

ゆるやかでハードな日々(笑)

自分の頭とこころの整理のために

最近、不器用や感覚の特異性から「自閉症はある意味、身体障害だ」と聞かれるようになってきました。
感覚に「偏り」があるということは、元をたどれば、脳に伝えられたことがどのように認識されるか
という部分に「違い」があるわけで、それが行動面や身体機能に影響するのは当然なのでしょうね。



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そういえば、先月、こちらの二冊の本を同時に注文したのですが、
その時、Facebookで太田篤志先生からステキなコメントをいただきました。

太田ステージは、とても好きな視点です。かなり前の本ですが、太田先生の
「自閉症治療の到達点」には、よく助けられました。自閉症児の苦手さを補うだけではなく、
きちんと機能的な要素の発達を支援する観点は、感覚統合療法と通じるものがありますね。
「補う」「育てる」のバランスが大切かと思います。

補う、育てるのバランスひらめき電球うん、うん!!



私たちの身体は、外界からの適切な感覚入力によって、そのバランスを保っています。
感覚入力がうまく入力、処理されていないならば、自分自身に対して刺激を入れるのは、
障害された部分を他の部分で補おうとする脳の可塑性と通じるのでしょう。

自閉症児にお約束のグルグル回ったり、一心不乱にジャンプを繰り返すのも、
前庭覚や固有受容覚がうまく働かない状態を解消しようとして自己刺激をしているのかな?

ひもや棒をひらひらさせてその様子をじっと見ている、つま先歩きをする、手足を
トントン鳴らす、布団やマットレスにくるまる、これらは、いろいろな刺激を自分で入力して
安定しようとしているのかな?
そうだとしたら、それを止めさせることはしなくていいし
むしろ求めている刺激を別の形で提供できたら効果的かも。

常同行動や自己刺激行動を困った、みっともない姿として見るのではなく、
前庭刺激や固有受容刺激の入力の不足を自分で調整しようとしていると見ることが、
お互いにストレスフリーになる近道ですかね。

刺激の質、量、強弱、方向、姿勢、遊具の種類などいろいろ考えるのはおもしろそうです♪
も少し具体的なことも知っていこうと思います(^^)/