BIO-SEX | FOXPILL CULT official blog

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ぽ。西邑が書いています。


ご。
おはよう!!!
眠れないと言えば嘘になるけれど
仲が良いとは言えぬ朝。

今は横須賀に向かっている途中で
さっきまで家のPCで書いていたブログの続きを携帯で書いています。

5時40分現在、
新宿駅にはまだ酔い潰れた若者が何組かいてネオン菅に感電したエイリアンのようにのたうちまわっていた。
世の中には当たり前だけれど色々な人がいる。猫もいるし、カミキリ虫もいる。


FOXPILL CULTにもBIO-SEXという
カミキリ虫のような曲がありまして。


1年くらい演奏していないけれど
会場内の照明を消して
完全暗転で演奏するライブ定番曲で
一時期は必ず演奏していた曲で。


「蠅になろう」ってアルバムに入ってるんだけどね。


朧げな記憶では一度シンバルに点火して燃やしながら
演奏したことがあったのだけれど
非常に幻想的で黒い火の粉が
媚薬のような瞬間があったんだけど
これだっけ?????


記憶よ!!!!!!!蘇れ!!!!


ん????
おぎゃあああああ(以下略)


-------さ---------------


この曲は大変恐縮ながら意図せずとも結果的に
セック○という言葉を延々と連呼する状況の曲になってしまい
それをですね自他共に認める
シャイシャイボーイ&シャイシャイガールの集まりである我々
そう、我々一同が一斉にその言葉を発するという

ひょっとして僕達私達は
全然シャイシャイボーイ&ガールズではないのではないだろうか??

覆面も誰も借りてくれないし(血涙)!!!
※根に持っている


という根深い疑念と共に


皆様のお父様お母様には大変申し訳ないことをしてしまっている
でもそういう内容の歌でも貞操観でもないんです……
と12回に1回くらい思いながら渋々歌っている歌でありまして
(みんなも渋々聞いてる感じです)


釈明なんて面倒くせえええ!!!!!
と思いつつ私も人の子、元気な子。
その状況を釈明をさせて頂きますとね


日本語だとどうにも
淫靡なニュアンスを纏ってしまいがちなのですが
今回に関しては
いやもう本当もう今回限りの限定仕様なんですが
今回は意外とまじファッキン残念なことに
そういう意味ではなく


BIO-SEX
→ biological sex(生物学的な性)


という意味で
非常に淡白なお言葉なのですお父様。

いえ、お義父さま。


全国のお義父さま
こんにちわ、僕です。



そしてこの曲は


「奇怪奇怪と憐れむ親は猿
 科学という正しさで君を裁くなかれ」


みたいな歌詞を軸にして
始まっていくんだけどね。


そうなの!!!!!!!
もう飽きたからタメ口に戻るぜ!!!!



この曲はあんまり話すのもあれかなってので、今までは特に触れてきていないけれど
本当は虐待の歌でさ。

ね。
あらゆる父と母よ。


虐待って言っても色んな形があって
この曲は暴力とかじゃなくて
親の呪いっていうのかな。
価値観とか言葉にかけられた呪い。

教育とはなんぞやという中で
あくまで今回は数ある立場から一つだけを選んだ
局所的な意見を前提に話を進めるけれど

道徳とか正しさは
凄く大切で素晴らしいものだけれど
それを扱いきれなかった時

裏側に何かしらの歪な感情があったり
支配者的な立場の人が相手をコントロールする手段として
繰り返し力を行使すると
相手の人生をがんじがらめにしてしまったり
暴力と同じような抑圧を与えてしまう場合もあると思う。

そんでもって、
その対象が子供の持って生まれた性質に関わる部分だったりすると
より複雑になる。

性格、性質、個性。長所、短所。ギフト。
解釈次第でいくらでも変わる可能性の要素が、一つの箱に納められる。
そのラベルの命名権を時々おれたちは手にしている。


現実的には教育は難しいし
どんな立場の人間でも間違えは犯すから
仕方ないことは多々あるけれど
真剣に正しさを求める人ですら
その正義感の中から差別や偏見というものを
生んでしまうケースもあるように


本来教育も含む、正しさの行使とは
自問自答を常に伴うべき行為だと思うのだけれど
それは哲学者の範疇にされてしまったり
日々の生活の中では体よく忘れ去られてしまいがちであるとも感じる。

それどころか高揚をもたらす攻撃の理由や免罪符にも活用できるので
正しさ、は様々な要素を隠す厄介な覆面にもなりうる。


それを防止するのはやはり豊富な知識と
多様な価値観との接触だけれど
家庭や小さな町など、小さいコミュニティーの中では
その知識の入手や逸脱自体が思ったより困難だ。

本人が思う以上に。
周りが思う以上に。

これだけSNSが発達し、世界の広さを誰もが知るにも関わらず
いいしれぬ閉塞感が漂っているならば。
それは呪いだ。
解くべき呪いだと思っている。


俺も子供の頃はコミュニティー内に生きていた。
いやむしろ生きていなかったのかな?
諸事情で中学の頃、親と暮らしていなかった時期があり
そういう時期は世の中の隙間に潜り込むチャンスがあって
色々なコミュニティーがあるなと感じた。

ところ変わればルールすら変わることは暗黙が作り出す影ではあるが、それは光でもある。


同時期に障がい児のボランティアに行ったりもしていて
そこではより想像を超える多様な価値観の構築を感じた。

価値観は建築物のようで、
時として九龍城のように複雑に増築されていくけれど
立ち退きのような事態にあえば更地になる場合もあるし
いまだに答えはよく分からない。

ただその時に感じた感覚っていうのは今も
自分達が作る作品の底の方で全て繋がっている。
どんなに明るい曲でも
穴を掘れば必ずそこにそれがある。


なんでこのBIO-SEXという曲が出来たかというと
作曲当時、よく来てくれていた人達の中には複雑な家庭事情を抱えている人もいたっぽくて。
今もきっといると思う。

それまでも色んな環境の人と出会ったけれど
わざわざ同じ場所に集まるってことは
不思議とそれは自分の中にもある要素なのかなとも感じたり
あんまり他人事だとも思っていなくて。

俺は色々運が良かったから
こうやって生きていけているけれど
それは周りのお陰だから

余計なお世話だけど
その呪いはどうやったら解けるのかな
みたいなのを考えていて
かといって実際には俺の立場からだと責任をもって
最後まで直接出来る事があまりにも少ない難しさも感じていて

ならばせめて
ただストレートに勇気付けることが出来たり
違う視点を生むキッカケになればいいなってのを
思い浮かべながら作った歌なんだ。

まあ色々あるし、もう色々あるのは仕方ないからさ
その問題とか面倒臭さも含めて
俺らはその手持ちのカードでこの人生を勝負するしかないから
元気が出ればなんでもいい!!!みたいな!!!!
(なんにも解決してねえ)


それがどういう感じに伝わったのか分からないし、伝わったところで役に立つのかも分からないけれど
街の隅っこからだけど君が自分の為の幸福を掴む瞬間を願っているから
あんま世間とか
他人の言うことなんて気にすんなよって歌詞で

まあ今となっては俺の方こそ常識とか
世間体とか考えずに感じる事があった時は
がんがん直接行動を仕掛けていきゃ
良かったんだなってのも思うんだけどさ。

基本的には全部音楽で伝えるわけだけれど、
それだけじゃ伝わらないこともあるなっていう葛藤を最近感じていて。
ギタリストの俺はそう思っていないから
ボーカルとして考え方が変わってきたのかもしれない。

曲のアレンジもね
イントロの太鼓は胎内に広がる海の大きな揺れの中で地獄の業火が地響きと共に迫ってくるような脅迫感で
俺が当時イントロとかで弾いていたギターは
神経を細く一枚一枚削いではトラウマに触れにくようなヒステリックさで
ギターソロではなく悲鳴として掻き鳴らしていて

更にその感覚を増幅する為に
照明を消して暗闇の中で演奏しており
貴様の脳みそを噛(以下略)

ん。

冷静に考えたらこれ勇気付けるどころか
完全に真逆な演出な気もしてきたのですが



大丈夫でしょうか。


大丈夫なのでしょうか。



まあいっか!!!!!!!!!!!!
(全然よくねえ)



まあそんな感じでBIO-SEXの小話でした!!!!!
都合悪い話はやめだやめだ!!!!!


ところで遂に今週中には
この爽やかな秋風に最も相応しいバンド
FOXPILL CULTの新しいMV解禁と
もう1つファンキーな発表を出来そうな予感です。
更にもう1つの重大発表(1/11詳細)は11月1日頃を予定。

新MVは4人の力が合わさった事で生まれた今までにない進化が
聞いてもらえさえすれば分かる作品になっていると思います。

モリッシーとの共同プロデュース曲で
俺達流のビートロックっていうのかな。
過去最高の演奏を真空パックできていると思う。

歌詞は俯瞰と主観が交互に入れ替わって溶け合っていくような
子供に話しかけているようで自分に語りかけているような
走馬灯のような風景を浮かんできたままに歌いました。


そんな感じで魚卵を飼い始めます、とかじゃなくて
全てちゃんとバンドの告知なので安心してくださいな!!!!


あれ?安心かな??

バンドの告知が出る度に
「うちの息子、まだ西邑って奴とバンドやってるっぽい……」
とか不安になるのかな??

不安だ!!!!!!世界が不安だ!!!!!!!!!!!!
(お。横浜駅に着いたけどこの電車、横須賀じゃなくて大船に向かっているぞ。)

1月11日も空けておいてね&予約の準備をしておいて!!!

まじで!!!!!
覆面かぶってとか言わないからさ!!!



追伸:

言うかも。


西邑(長男)