この間、新聞のコラムで、久しぶりに南場智子さんの名前を見つけました。

衆院議員の江端貴子さんが、「カッコいい人」というタイトルで、

南場さんのことを語ってたんです。


ITベンチャー企業のDeNAを立ち上げ、急成長させた女性経営者。

その躍進劇の最中、突然の社長辞任。

理由は「パートナーの看病」。


以前から、彼女の書くコラムやブログを見て、

「この人、カッコいいビックリマーク」とひそかにファンだったのですが、

その引き際の鮮やかさには、ホント衝撃を受けました。


スパッと大きな決断ができるのは、

自分の中にブレない「軸」があるからこそ。


経営者に限らず、私たち子育て中の親だって、

日々いろいろな決断を迫られますよねかお


子どもに何を習わせるのか、

受験させたほうがいいのか、

子どもが悩んでいるとき、どう言葉をかけるべきなのか・・・


ただひとつの「正解」なんて、おそらく、ない。

だからこそ、自分なりの「軸」をもつことが大事なんだと思います。


「ブレない」大人はカッコいいアップ

そう思ってるときに見つけたのが、この本です。


―――

『『40歳の教科書』 モーニング編集部&朝日新聞社・編


(Amazonの紹介ページはこちら)

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<Amazonの紹介文より>

子を持つ親世代の教育の悩みにすべて答える

各教科からビジネス界まで、時代を代表するスペシャリスト14人が、

英語の早期教育の是非から就職・実社会で使える学力の正体まで、

子を伸ばすための真実を語る


朝日新聞紙上で話題沸騰の連載、待望の単行本化!

子育てを疑え!

すべての親に贈る目からウロコの特別講義。

―――


まず、カバーソデに書かれた「開講の辞」に引き込まれました。


勉強や進路について悩んでいるのは子どもたちだけではない。

むじろわが子を見守る親たちのほうが、

その悩みは大きいのかもしれない。

子育てにも教育にも「遅すぎる」という言葉はない。

人は何歳になってからでも自分を変えられるし、成長できるのだ。

まずは親であるあなた自身が、それを実証しよう。

あなたの意識が変化すれば、おのずと子どもたちも変わっていく。


この力強い言葉に励まされるような気持ちでページをめくると、


・英語はいつから学び始めるべきか

・中高一貫校は幸せへのプラチナチケットか

・「お金」と「仕事」をどう教えるか

・挫折や失敗をした子どもにどう接するか


という4つのテーマが目に飛び込んできます。

そして、それぞれについて、各界の識者たちの意見が語られています。


もちろん、賛成意見も反対意見もある。

早期英語教育を「是」とする人もいれば、「否」とする人もいる。

だから、この本を読んで「正解」がわかるわけではありません。


でも、いろいろな意見に触れることで、

少しずつ、自分の「軸」をつくっていくことができれば、

自分なりの「答え」が見つかるんじゃないか・・・と思うんです。

そうやって、自分なりの子育てができる親は、やっぱりカッコいいなグッド!・・・と。



こういう本なので、読む人によって響く部分は違うと思いますが、

とりあえず私の心に残ったところを挙げてみると・・・


・英語をモノにするには、このネイティブの意識を掴むことがなによりも大切。


・英語と中国語が同程度の価値になる可能性は大いにありうることです。


・一度塾通いを始めてしまうと、もうあとには戻れません。友達みんなが中学受験のレールに乗って進んでいるのに、自分だけ途中下車するという選択肢は、現実的にはありえないのです。


・とくに受験勉強などは、与えられた設問への解法を最短距離で学ぶ、きわめて合理的で効率的な勉強法です。しかし、これだけでは知識が深い部分にまで根づかず、多くの場合が受験終了とともに消えていってしまいます。


・子どもの「できないこと」に罰を設けず、「できたこと」を見逃さず、しっかりほめてやること。たくさんコミュニケーションをとって、もっと子どもを理解すること。そして、わが子を信じて我慢強く待ってあげること。


・子どもと接するうえでまず必要なのは、「失敗してもいいんだよ」というメッセージではないでしょうか。


・失敗したときに必要なのは、「こうすればうまくいくのか」という答えではなく、「なぜ自分は間違えたのか?」という真摯な問いかけなのです。


・考える力は、大人になってから急に身につくものではありません。子ども時代から少しずつ培っていくものです。


・基本は本人に考えさせること。そして「ちゃんと見守っているよ」というサインを送ってあげること。


・会社でも個人でも、社会貢献という軸がしっかりしていると、あらゆる行動にブレがなくなるんですよ。


・アドラー心理学は、「これまでの人生になにがあったとしても、あなたが今後の人生をどう生きるかについて、なんの影響もないのだ」「自分の人生を決めるのは、ほかの誰でもなくあなたなのだ」と言っているのです。


・・・・・・思わず長くなっちゃいましたが・・・あせる


くどいようですが、これはあくまで「私が」読み取ったメッセージです。

読む人によって、この本の印象も違ってくるんじゃないかな。


だから、気になる方は、ぜひぜひ中身を読んでみてくださいビックリマーク



<おまけ>


冒頭の南場智子さんが、

ご自身の辞任について語ったブログ記事左下矢印

http://ameblo.jp/nambadena/entry-11113732009.html


冷静、かつ大胆、そして人情味あふれる彼女らしいブログで、

私は今でもときどき読み返しています。


また更新されることを願っています。