コケたな & サービス施工 | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

某、遠い所でウチの竿を愛用いただいて

オマケに20kgオーバーも捕っているご贔屓さんが

「OC106Z BORON-TUNED」の修理の依頼が来ました

 

破損時のことは何も言わずに「やらかしました」程度のことしか書かれてなかったので

当初はランディング時の竿の角度や寄せにくい状況などでムリをしたかな、と思いましたが

 

竿のNEW#1を製作中

すでに「ブランク塗装」+「下巻き」+「下巻きコーティング」まで進んで

ガイドを着けようと、古い#1からガイドを外そうと、その場になってようやくまともに竿を見てそこで初めて気づいた

「はは~ん、コケたな・・・(笑)」

KWガイドが逆付けRVガイドのように変形しています

 

ガイドは「#12トップガイド」&「#20KWガイド」をおNEW交換し

さくさくと「巻き取付」+「エポキシコーティング」+「フル艶消し仕上げ」

さあ、納品前に写真撮影と思って竿を並べていて、また気づいた

Rグリップのラバー破れてんじゃん

それも、最近破いたものじゃない中のEVAが擦れてテカってるからね

 

もうお客さんには合計金額の案内メールもしました

しかし、コレで返すのは忍びないな・・・

ましてや今回初回の1本の一見さんではない

複数本ウチの竿を遠い地で愛用いただいているご贔屓さんなので

 

ちょうど今はそれほど仕事が詰まってるわけじゃないので(無いことは無いんだが、パーツが無い)

「余りのラバーで寸法が足りたら、サービスで交換してあげよう」と交換作業を追加

 

すると、ウチのご贔屓さん達は皆さん支払い対応が早い

すぐに代金が振り込まれてきましたので

「サービスでRグリップのラバー交換を始めたので、その作業が終わったら送ります」と連絡

 

1日でRグリップのラバー交換完了し、再び写真撮影

上が破損させた#1と交換したガイド

 

艶消しブラックのボディは「色褪せ」や「エポキシの黄変」が目立たないカラーですが

ロゴの文字(白)と旭日旗の(白)の部分が「経年(黄ばみ)」を感じさせます

 

変形がスゴイ#20ガイド

結構フレーム軸は太めで強いフレームだと思いますがこれだけ変形するということは

派手にコケたと思います(コケたのならね)

そりゃ折れるわな

 

おNEWのRグリップのラバー

F(無地ラバー)とは異なり「クロス柄」ですが、そこはハンパのラバーの中から長さが足りるもの(まあ、Rグリップワンピースの長さに被せられるので「ハンパ」という表現もおかしいんですがね)で施工しましたので、そのあたりはご容赦願います

ちなみにまともにお金を貰うなら部品&分解&組立工賃含めざっくり5~6千円は掛かるかな!?

 

こういう記事を書くと、今後「黙って出せばタダでやってくれるかも」ってアテにされるとまた困っちゃうんですがね

また、そうやってアテにした人は、何も手を出されずに戻って来たら、イラッとせずともイイことにも「やってねーよ」ってきっとイラッとしなきゃならなかったりする

 

石鯛竿でラバーを使うとハンパの長さが長いものが余ります

ルアー竿(バントラインスペシャル)などのラバー仕様だと、その残りのラバーを活用できるんですが、最近はルアー竿の製作が少ないのでハンパラバーが大量にあったりするのです

 

一旦ラバーを剥がすとラバーを折り込んだラバーエンドの部分に隙間も発生しますし

その隙間にラバーを入れ込むことは不可能(隣接パーツを全部外して作り直す際に同じように折り込んで取付以外ない)なので

次回もしラバーをまた切るようなことがあった際には交換が容易なようにラバーエンドの両端を「巻き&エポキシコート」で仕上げました(エポキシは4度コートなのでそこそこ時間掛けてます)

 

今回の#1製作は一般的なアンサンドフィニッシュのブランクベースではなく

フル艶消しブラックのNEW#1を「免責保証」使用にての製作でした

 

費用はアメンバー限定にて