ウチの竿を何本もご愛用のご贔屓さん
今回は「#1の口割れの修理」依頼で直接来店で持込にて打ち合わせ
口割れは、以前もブログに書きましたが、キャストを繰り返す実釣中に時々継部をチェックすべきなのをやらずに続けていると
緩んで、最後はキャストの時に抜けて飛んでいく瞬間に継口をこじって「大概は20mm前後」を割る現象
おそらくそうなる前に竿を見るとガイドがズレてたりと「緩んだな」という確認はできるハズなんですがね
特に「自分の竿」なので竿の状況は自分自身が一番よく知ってます
継部が緩くなってるとか、キツめなのでまず緩まない・・・などね
今回の竿は緩くなってました
なので一応「印籠部は購入後触った?」と訊ねると
ブログも読んでくれて予備知識もあるご贔屓さんなので「いえ、なんも触ってないんですが、最近、込みが深くなってきました」という
「う~ん、10年使ってもそんな簡単に深くならないんだけどね」
汚れたままだったり、塩が吹いたまま抜き差ししたりするのも研磨剤を付けて擦り合わせするようなもんで釣りに行き竿を抜き差しする度に継部が研磨されていきます
「オス側」ってのは目に見えるので、皆さん汚れてりゃばキレイにするでしょうが、見逃しがちなのが「メス側」、穴の奥が汚れてザラザラしてる場合があります
竿を預かったあと、一応、古いほうのメス側に
割りばしにティッシュを巻きつけてシンナーで拭いてみると
真っ黒になりました。二度拭きしてもまだ黒かったので随分削れたカーボン粉があったようです
ヘタすりゃそれを掃除したら、これまで以上にカポンと入り深くなったり、最悪ドンツキまで入っても固定できなくなったりしますが、汚れたままだと更に削っていくことが続きますのでキレイに掃除するのは必要です
今回は、新品の「PA106HHの#1ティップ」を注文されましたが(#1の在庫が無かったのですぐにはできませんでした)
既存の口割れしたティップも少しカットしてガイドを移動したら使えるので使うことに
タイラップで応急処置して使われたようです
別ティップで「HHH-GTO」も注文されていきました
まあ、正確に言うと「#2」の設計はもちろん「PA」と「HHH」は異なるのですが、そもそもほとんど曲がらないので「使っていて違いを感じる」とか「違和感がある」なんでまず無いよ・・・と以前からブログでも説明したこともあって
予備&性質の異なるティップを持っていたかったのでしょう
「HHH-GTO」の#1部品は在庫があるので、すぐに製作に掛かります
そんなこともあって、今回、彼は
①口割れしてしまったPA106HHの#1の修理(カット調整)
②用途別にHHH-GTOのNEW#1の製作
③カット調整の無い新品のPA106HHのNEW#1の注文(数カ月後予定)
④今回のオーダー受付でHHH-GTOを1本注文
結局4つの注文をされていきました
そんで、とりあえず①~②を完成
上がHHH、下が20mmカットして調整したPA
PAのほうはガイドラップを外してこじって目視でクラックの深さを確認すると18mmほどだったので一応20mmカットした、あまりにカットしても残る部分が減るからね