2月26日。最愛の祖父が他界しました。
享年91歳。
お食事も口からできず体を動かすこともできず、意識も記憶も交差する日々で・・・
そんな寝たきりの闘病生活を約5年もがんばってきたおじいちゃん。
途中色んなこともあったけど、並大抵じゃない強さで生きてくれたおじいちゃん。
実家に帰ったときに必ず会いに行くと、待っててくれてとても喜んでくれた。
曾孫の歌を聞いて、一緒に口ずさんだり微かな手拍子までして、精一杯の喜びを表現してくれた。
今年のお正月に会いに行ったときから元気も無くて顔もだいぶ変わってしまっていたけど、
私にとっては変わらず大事でとても愛しいおじいちゃんだった。
今日は、そんなおじいちゃんに最後のお別れをしてきました。
気持ちの整理もつかずにこっちへ来たけど、今日は不思議と、おじいちゃんのいつもの温かさを感じました。
これからもずっと、忘れないよ。
おじちゃんへ。
学生時代、おじいちゃんのおうちに下宿生活をしていた2年半。
昨日のことのように思い出します。
感謝してもしきれない思いでいっぱいです。
孫とはいえ、時代の違う私のことを受け入れようと気をつかってくれたこと。
「○○○ちゃんと一緒じゃなかったらこういうお菓子食べないし、おじいちゃんは○○○ちゃんのお陰で幸せだなぁ~。ハイカラじいさんだなぁ~。」
って、笑ったりしたよね。
私が寂しかったり辛かった時も、顔色をうかがってくれて・・・
話を聞いてくれたり時にはそっとしておいてくれたり。
雨の日も吹雪の日も、私を車で高校まで送ってくれて、
無言の愛情で押し出してくれた。
そして帰りはどんなに遅くなっても、ごはんを待っててくれた。
その頃は気付けずに日々を過ごすことでいっぱいだったけど、
どんなにおじいちゃんの愛情に支えられて過ごした2年半だったか。
本当に本当に、ありがとうね。
毎晩晩酌するおじいちゃんのお顔。
おじいちゃんのあの特等席で、ゆっくりごはんを食べながらほころぶお顔。
おばあちゃんの美味しいおつまみとお酒にほころぶおじいちゃんのお顔。
大好きだった。
小さい頃おじいちゃんのおうちに遊びに行くと必ず夜は父とお酒を交わして、
最後は必ず、「かあさんの白いおむすびが食べたいな~」「やっぱうめなぁ~」って。。。
そんなおじいちゃんの隣にはやさしくほほ笑むおばあちゃんがいて・・・
そんな光景に、とてもほっこりしたのと同時に、何とも言えない安心感を覚えたのを思い出します。
そして大人になった今、私も、そんな夫婦になりたい。と思ったんだよ。
おじいちゃんは、私の結婚式にも出てくれたよね。
生まれたての初曾孫を、産院の病室で「おどすからいぃ~」って照れながら抱っこしてくれたよね。
1度だけ本気で叱ってくれ、そんなお父さんのような大きな愛で私の節目を見届けてくれたおじいちゃん。
おじいちゃんを感じて育ってきたことを、私は誇りに思います。
ひとつ。心配事があるかな。。。
おじいちゃんには及ばないけど、みんなが、大事なおばあちゃんのことを守っていくからね。
食べることが大好きだったおじいちゃん。
いっぱい美味しいお酒も飲んで、ゆっくり、休んでください。
本当に本当に、ありがとうございました。