カテーテル交換の度に高熱を出すことに“膀胱ろう"という主治医の提案も受け入れることが出来ずにいた。



泌尿器科のクリニックに相談に言った。
「先生、交換時に抗生剤の点滴をいれてください。」と頼んだ。
しばらく先生は、考え、抗生剤の注射をうつと提案してくれた。

この提案をしてくれていなかったら、父は、主治医の言うように、一年生きることが出来なかったと思う。

この提案を受けての一回目の交換時、抗生剤の注射をうってもらった。


交換後前回のように二、三時間の頃から発熱しないかと不安でたまらなかった。



何度も検温した。


大丈夫だった。しかし、まだ高熱の不安がよぎり先生に翌日、『もう一日だけ念の為注射をお願いします』と、電話で依頼した。


先生は、私の納得いくように、応じて下さった。
感謝。

そして、訪看の所長に「若手さんより、もう少しベテランの看護師さんを」とお願いし、病棟から訪看さんに変わられた主任さんが来てくださるようになった。



後に、父がお気に入りになるお声かけが優しい看護師さん。



この頃から、父が声を出したり、反応も出てくるようになり、この主任も「この頃、お父さん、声が出てきたね。」



私も同じ事を思っていた。ちょっとは、元気になってきたのだろうか。

カテーテルの交換時の高熱の難問は、抗生剤の注射でクリアできたが、姉の手術を姪の高校生になる春休みに行うと言う。




退院後も発熱は、一向に収まらず毎日が水枕の日々だった。



毎日発熱のある父。


姉の手術中のショートの施設選びは、ケアマネに依頼していたが難航していた。