前記事の続き

父の命が長くないことを親戚に言うよう、訪看さんからも言われていた。
でもなかなか親戚には、そんな話は、したくなかった。
しかし、姉の入院中に父の姉の四十九日の法事がある。
父の弟に、法事前にお供えものやら、ご仏前として包んだお金やらを言付け、その時に、姉の入院中、父にもしものことがあれば、私一人なので助けてほしいと伝えておいた。

法事には、私は、参加しなかったが、多分父のこと、私の話題で持ちきりだったと思う。

姉の手術の前日、父は、老健のショートへと。

その夜だったか・・・不思議な夢を見た。

うちの村の氏神さまの神社の鈴を鳴らすところが、夢に出てきた。
いまでもその光景は、はっきり覚えている。

神社の夢は、多分吉兆だと自分で思った。
母は神社仏閣の夢は、良いと昔からよく言っていた。
夢の受け取り方は、人それぞれだと思うが、
氏神さまが守ってくださっているのだ。と思うことにした。
父のショート二日めと姉の手術当日に、いい夢を見れた。

姉の事より父がすごく心配だった。
環境が変わり、また高熱が出ないか、
あの悪夢が、再び怒らないかと、心配でたまらなかったが、この夢をみたので、多分ショート中は、無事に過ごせそうな気がした。

老健に父の様子を見に行くと、ケアマネ、その日の担当看護師、看護師長さんまでいらして「お父さんは、こちらに任せて!!!
38度以上出たら病院に搬送するから!!!でも今検温したら37.7度あったよ」

でもあの夢を見たからだろうか・・・。
不思議と、37.7度が出てもなぜかあまり心配しなかった。

手術は、休みが取れた義兄と春休みの姪がいる。
義兄が休めなかったら姉の手術に私が立ち会うことになっていた。
私が遅れて行き、手術が終わるのを病室で待っていた。確か昼頃には、病室へ戻ってきた。
姉は、二日ほどは、体を起こせなかった。
どうにか点滴を引いて歩けるようになった頃、もしもの事があっても姉も何とか動けるだろうと、私もやっとほっとした。