母が亡くなってから、父の年賀状を書くのは、必然的に私のお役目となった。

母は、100枚近くの年賀状を一枚ずつ手書きで書いていた。
人から頼まれた分もあるので、11月から、書き始めていた。

父も昔の人だから、毛筆で書かれた字は、意外に上手だった事に驚いたりもした。


父の好きな動物はリス、ラッコ、コアラと言ってた。
嫌いなのは、蛇だそうだ。
だから、十二支の床の間に飾る置物を巳年だけ揃えないと言っていた。

でも、前回の巳年が巡る時、銀行で巳年の置物をもらい、やっと十二支が揃った。


蛇が嫌いと言っていた父。
よく考えると巳年に逝ってしまった。
これも運命だったのだろうか。

なら、私は酉年に逝くだろう。
鳥が大の苦手。食べるのも見るのもダメ。鶏小屋に入れられたら気絶してしまいそうなぐらい鳥が大嫌い。


今年は、すでに喪中のはがきをだしたので、年賀状を書く手間から解放されている。
私も母が亡くなってから、何年間は、宛名だけは、毛筆で書いていたが時間がかかるので、筆ペンになった。

父が長男で親元に当たるため父の姪たち(私のいとこたち)のその嫁ぎ先の親元からも年賀状が届いていた。
そして父のいとこの娘達からも。
それだけ付き合いが広範囲に渡っていたということだ。
少しずつ減らしていったけれど。



下の写真は、父宛の孫からの最後の年賀状。

多分年賀状が余ったから出したと思うが、たった一人の孫娘からの父宛の最後の年賀状となってしまった。

姪は、隣に住んでるのでうちのポストにダイレクトに投函したのかと思ったけれど、ちゃんと消印がついている。


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