とうとう日曜日、父親の一周忌を迎えた。

その前日は、姉に手伝ってもらい、姉に怒られながら二人がかりで掃除した。

姉の『もう、ここらのもんみんな、ほってまい!(捨ててしまい)』
のいつもの【ほれほれ】攻撃!


人を迎える事はたいへん。
ほんとうに大変。


姉が帰ってからも日付が変わってからも掃除の続き。

湯のみ、菓子皿、菓子盆やお盆などを用意し洗ったり、座布団を用意したり、花を活けたりと母親の法事の時もそうだったが腰が痛くなった。


母親の時は約40名自宅に迎えた。

姉が出産後すぐだったので私たった一人で法事の準備。

法事で主に使う八畳間ふた部屋分の畳を新しくしたり、ほんとたいへんだった。

法事のノウハウを教えてくれる肝心の母親が亡くなり、何も知らない自分がよくやれたもんだとあの時の自分を褒めてあげたい。

若いから、がむしゃらにやれたんだろう。


法事の当日、朝方に胃に激痛が走り、ほとんど眠れず。

坊さんのお経の時まで胃痛がした。
それでも一生懸命に大きな声で父の為に、お経を読んだ。


父親も幼い時からお寺の日曜学校で覚えた
【正信偈】(浄土真宗のお経)
かなり認知症が進んでも正信偈をそらんじることが出来た。


言葉を無くしてからも、母親の命日、お坊さんのお参りの日には、隣の部屋からお経のつもりの父の声。


胃痛は神経性の胃炎だと思うが…
まだ胃の調子が悪い。


掃除が行き届いてないと姉に怒られまくられた私だけど、それなりに気を使っているのだ。


当日は、10時からサッカー、サムライジャパンの初戦、コートジボワール戦。


父の法事そっちのけで、坊さんが来るまで、皆仏間のテレビでサッカー観戦。

ほんとうに心外だった。



誰も父の事など思慕してくれないの?

結局は、父の死を悼むのは私だけ…


photo:01



自宅の紫陽花。
姉の家を建てる時、大きな鉢に植え替えた。

それが地面に大きく根が張り、うちと姉宅との境目に咲きほこってる。





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