途中で止まっていた月組『ON THE TOWN』個別感想つづきです。

★暁 千星(98期・研8)
チップ(N.Y.観光を楽しみにしていた海軍水兵)

パパから譲り受けたN.Y.のガイドブックを携帯し、観光を楽しみにしていたチップ。
(パパが使っていた頃と色々変わってるんじゃ…?)

友達思いのチップは、観光欲をグッとこらえ、ゲイビー(珠城りょう)のため、彼が一目惚れした『6月のミス・サブウェイ』を探す手伝いを優先します。

その探索途中、タクシードライバーのヒルディ(白雪さち花/夢奈瑠音)に逆ナン…というより半ば拉致され、彼女の自宅に連れ込まれます。
お色気作戦に乗らず、かたくなに「友達との約束」を優先するチップ。

ヒルディは作戦変更、「地下鉄に電話してみれば?」
直接乗り込み、尋ねる事しか思い浮かばなかったチップは(彼にとって)斬新なアイディアに飛びつきます。

しかしながら、ミス・サブウェイの個人情報を教えてもらえる筈もなく。
けんもほろろに門前払いを食らうチップ。(電話だけどね)

打ちしおれたチップに「あんたはよくやったよ」とヒルディ。
「……そうだよね。僕、がんばったよね」

…と己に言い聞かせ、チップが豹変。
ヒルディをソファに押し倒します…!

可愛らしくマジメなチップが、バブバブからオラオラへ変身する落差に萌え。

チップの愛くるしさも、オスっぽさも、両方備えている暁千星。
ダンスはもともと得意なありちゃん、歌も上達したなぁ…と。

セーラー服がナチュラルに似合うありちゃん。
フィナーレでは、フライパンを叩きながらリズムをとって踊り歌います。
きゃわゆす。

メインの3人(珠城りょう、鳳月杏、暁千星)が揃って長身で腰位置が高い。
どこから生えてるの?って不思になる足長トリオ。
輪郭も似てるかも、三人とも。


★美園さくら(99期・研7)
アイヴィ・スミス(6月のミス・サブウェイ。ゲイビーの想い人)

見るたび、身体が絞られ、スリムになっていくさくらちゃん。
とりわけ、脚が綺麗。
歌のレッスンで、逆立ちをするんですが、まぁ脚の綺麗なこと。

クラブで歌っているアイヴィを見つけ、とっさに手を伸ばしたゲイビーがアラビアン・スタイルな腰巻衣装を脱がしてしまう場面があります。
ここもね、脚がとても綺麗なのです。
ありがとう、ゲイビー。

珠城りょうとの並びは、しっくりお似合い。
一回り体格差があり、顔の輪郭は似ているからか、並んだ時のバランスは絶妙。
組んでからすでに3年くらい経過してる気がしてました。
まだ1年も経ってないんですね…?(驚)

フィナーレでは、美園さくらソロナンバーも。
トップハットを被り、ケーンを持った娘役たちを従え、梅芸階段で歌い踊ります。

珠城りょうとのデュエットダンスは優雅に見えて、テクニカル。
馬力のあるたま様と、テクニシャンさくらちゃんだからこそ可能だろう振付も。
片手でさくらちゃんを持ち上げるなんて。
たま様、何をどうやって鍛えてるんですか?

お似合いなたまさくコンビですが、本編ではあまり同じ場に登場しません。
すれ違いLove Story だからか、ヒロインなのに出番が少なめ。
そこが残念でした。


★白雪さち花(91期・研15)
ヒルディ(タクシー運転手)

チップを果敢に誘惑する、超・肉食系。
ヒルディの猛攻に耐えきれる人なんているのだろうか?
さち花さんの演技力・歌唱力・存在感は、タカラヅカの枠を超えている気がします。

このお役を、役替わりの夢奈瑠音はどう演じるのか?
楽しみです。


★夢奈瑠音(96期・研10)
クレア(人類学者)

お堅く見えて、実は男好き。
こちらも肉食系です。
しかも、超堅実にエリート(裁判官のピットキン)と婚約中。
手堅く現実な反面、恋に生きる女。

るねちゃんは知的なキャリアウーマンの風情と、身勝手な面と、オジーに夢中なクレアを体現。
ズルくて嫌な女なのに、不思議と憎めない味を出していました。


★英真なおき(専科)
ピットキン(裁判官、クレアの婚約者)

ピットキンを一言で表すなら「切ない」

物分かりがとても良く、寛大なピットキン。
クレアにどんなに無碍な扱いを受けようと、「わかっているよ」とすべてを許します。

それって、愛されたいからなんですよね。
優しくすれば、相手も愛してくれるんじゃないか?…と期待して。

実際には、どんどん便利使いされるだけ……傷つくだけなんですが。
ピットキンはとてもじゃないけど、他人に思えず。

英真さんは穏やかな中にも、切なさや哀愁が滲み出ていて…。
初登場時から、彼がどんな心情なのか、説明されなくても伝わってきました。
さすがです…!


★海乃美月(97期・研9)
ルーシー(ヒルディのルームメイト)

ピットキンの女性版ともいえるルーシー。
友達とは名ばかりで、使い勝手よくルームシェアの相手として、ヒルディに利用されてるんでしょうね。

ひどい風邪を引いて寝込んでいるのに、チップとよろしくやりたいヒルディに部屋を追い出されるルーシー。
切ない…。

最初しばらく、海乃さんだと解らなくて。
肉布団を巻き、メイクしているとはいえ、上手い。
くらげちゃんの表現力が冴えわたっています。

ピットキンとルーシーが心通い合い、カップルになって良かった。
応援したくなるルーシーを演じるくらげちゃん、役替わりではクレアを演じる予定。
そちらはそちらで楽しみです。

▽まだまだ語り足りないよ~、次は若手なり。
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